ぶっちゃけネタも…尾上松緑の配信トークショーが示したファン層拡大への手応え

[ 2020年6月17日 09:00 ]

レモンサワー「檸檬堂」を手にする尾上松緑
Photo By 提供写真

 3月から劇場公演がストップしている歌舞伎界。かわりに力を入れているのが俳優によるオンラインのトークショーだ。中でも異色なのが尾上松緑(45)がホストを務める「紀尾井町家話」。第1回が今月13日の午後9時に配信され、ゲストに中村松江(54)、坂東亀蔵(41)を迎えスリリングなトークを展開した。

 酒を飲みながらの台本のないアドリブトーク。「世間では渡部さんが多目的トイレで…」(松江)、「僕は表向き、離婚していることになっていますからね」(松緑)など、芸能記者としては聞き逃せないフレーズが続々。あげく、亀蔵がいきなり生配信中に第2、3子となる双子が誕生予定であることを発表。記者はあわてて取材をして本紙ウェブサイトに速報記事を書くことに…。

 松緑は、かつて尾上辰之助を名乗っており、市川新之助(42、現市川海老蔵)、尾上菊之助(42)と並ぶ“平成の三之助”として人気を集めた。ただ同世代の俳優と比べてメディアへの露出は少なく、強面(こわもて)で寡黙なイメージを抱く歌舞伎ファンも少なくなかった。

 トークイベントではひげを伸ばし、いかにも“気の良い兄(あん)ちゃん”風の出で立ち。ニコニコと笑顔を浮かべながら毒舌を吐き、レモンサワー「檸檬堂」をグビグビと空ける姿に親近感を感じるファンも少なくなかったはずだ。

 歌舞伎イベントは通常、女性ファンが大半を占める。だが今回は男性視聴者も多く、さながら深夜ラジオに近い楽しみ方にもなっていたようだ。歌舞伎関係者も「幅広い年代や地域からの視聴があり、今回の企画には大きな意味があった」と手応えを感じている。

 これまで歌舞伎界はネットでの取り組みに積極的とは言えなかった。だが3月には東京・歌舞伎座で上演予定だった「三月大歌舞伎」をユーチューブで無料配信。オンライントークショーは今後も開催予定で、27日には松本幸四郎(47)主演でオンライン生公演も行う。ピンチをチャンスに――。新型コロナ禍をきっかけにファン層の開拓が進めば、歌舞伎界の未来は明るい。(記者コラム)

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