劇団四季 クラウドファンディング開始「かつてない経営危機に直面」年間公演の3分の1が中止に

[ 2020年6月17日 18:05 ]

 国内に8つの専用劇場を持ち、今年2月末から公演活動を中止している「劇団四季」は17日、クラウドファンディングを開始したと公式サイトで発表した。新型コロナウイルスの影響により、6月末までの4カ月間で年間公演の3分の1、約1000公演が中止に。「かつてない事態と損失に直面しています」と危機感をあらわにし、支援サイトで「かつてない経営危機に直面しています。この状況を乗り越え、これからも日本全国の皆様に演劇の感動をお届けするために、劇団四季ご支援のお願いです」と活動資金を募った。目標金額は1億円。1000円~10万円の15コースを設定した。

 再開の準備は進めているが「以前のように連日満席のお客様に観劇をお楽しみいただけるまでには少し時間がかかる状況で、新型コロナウイルス感染症が収束するまで、大きなダメージを受け続ける見込みです」という。

 1953年に10人の学生からスタート。以来60年以上にわたり、着実に公演活動を積み重ね、近年の年間の総公演回数は3000回以上、総観客数は300万人超。所属している俳優・技術スタッフ・経営スタッフは約1400人と、今や世界最大規模の演劇集団となったが「これまでに経験のない、劇団始まって以来の危機にさらされています」

 今回のクラウドファンディングによる支援は「劇団活動の維持のため、中止公演の損失補填および今後の活動資金に充てさせていただきます。大変ありがたいことに、既に関係企業・機関の皆様からもご支援を頂き、公的な支援につきましても、最大限活用させていただく所存です。しかし、今回の事態で私たちが受けた損失は非常に巨額であり、補填できる目処は立っておりません。収益悪化の一途をたどる最悪の状況を想定しながら、劇団内でも様々な施策を行い、劇団一丸となって今のこの危機を乗り越えようとしています。大きな痛手を抱え、未来の見通しが立たない状況が続いていますが、それでも私たちは、お客様とともに作り出す『演劇』の時間と空間を愛し、守ることを決して諦めません」と決意を示している。

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