【来週のエール】第12週 安隆10年ぶりに地上へ 音と再会!オムニバス形式の“スピンオフ週”

[ 2020年6月13日 13:00 ]

連続テレビ小説「エール」第12週はオムニバス形式の5話。この世に戻った安隆(光石研)と音(二階堂ふみ)(C)NHK
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 俳優の窪田正孝(31)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は15日から第12週に入る。「特別企画」として主人公夫妻を取り巻く登場人物にフォーカスしたオムニバス形式の“スピンオフ週”になる。

 朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 主題歌は福島県で結成され、「キセキ」「愛唄」などの数々のヒット曲で知られる“覆面”男性4人組ボーカルグループ「GReeeeN」が初担当。「星影のエール」を書き下ろした。語りはアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」「テニスの王子様」「ゴールデンカムイ」などで知られる声優の津田健次郎(49)。朝ドラのナレーションは初挑戦となる。

 連続テレビ小説は月~土曜の週6日放送してきたが、制作に時間のかかる4K撮影や働き方改革のため、「エール」から土曜の放送をなくし、週5日に短縮された。

 第12週はオムニバス形式の5話(6月15~19日)。

 音(二階堂)の亡き父・安隆(光石研)があの世から10年ぶりに地上に戻ってくる。安隆は与えられた2日間で東京の古山家と豊橋の関内家を訪れる(56話、57話「父、帰る」)。古山家の近所の喫茶「バンブー」の店主・梶取保(野間口徹)と妻・恵(仲里依紗)の馴れ初めは?(58話「古本屋の恋」)。音の憧れの存在・双浦環(柴咲コウ)の若き日の夢と恋の物語。環はオペラ歌手を目指し、パリに留学。花の都には、運命的な出会いが待っていた…(59話、60話「環のパリの物語」)。

 裕一が節目を迎えた第11週(6月8~12日)と後半に入る第13週(6月22~26日)の間、全体のストーリーの区切りとなる週に、チーフ演出・吉田照幸監督(50)が当初から企画。本筋とは趣きが変わる“異色の構成”として話題を呼びそうだ。

 女優の戸田恵梨香(31)がヒロインを務めた前作、昨年後期の朝ドラ「スカーレット」も第21週「スペシャル・サニーデイ」(2月24~29日)が“特別編(スピンオフ週)”。脚本も、この週は水橋文美江氏(56)から、フカ先生(イッセー尾形)の2番弟子を演じた三谷昌登(42)にバトンタッチ。カフェ「サニー」を舞台に、信作(林遣都)と百合子(福田麻由子)夫妻を中心に描かれた。

 「スカーレット」の“特別編”は回想シーンも多かったが、「エール」はほぼ新撮。主要な新キャストも3人、橋本じゅん(56)井上順(73)金子ノブアキ(38)が名を連ねた。

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