藤井七段 初のタイトル戦でスーツ姿 棋聖戦第1局

[ 2020年6月8日 09:20 ]

駒を並べる渡辺棋聖(左)と藤井聡太七段(右)(代表撮影・日本将棋連盟)
Photo By 提供写真

 渡辺明棋聖(36)=王将、棋王との3冠=に藤井聡太七段(17)が挑戦する将棋の第91期棋聖戦5番勝負第1局が8日午前9時、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。

 挑戦者の藤井は午前8時43分にスーツを着用して会場の特別対局室入り。続けて渡辺は和服姿で盤の前に座った。対局開始前には振り駒が行われ、と金が3枚で先手は藤井に決定。持ち時間は各4時間で、両者フルに使い切る場合、終局は午後6時以降となる。

 2002年7月19日生まれの藤井はこの日で17歳10カ月20日。屋敷伸之・現九段が持つタイトル戦出場最年少記録(1989年12月12日=棋聖戦第1局)の17歳10カ月24日を4日更新した。

 31年前、当時四段の屋敷は中原誠棋聖を相手に白星スタート。シリーズは2勝3敗で敗退したが、開幕日の17歳10カ月24日はタイトル戦史上最年少勝利でもあった。

 屋敷は翌年も棋戦戦5番勝負に連続出場(当時は年2回開催)。相手も同じ中原で、開幕2連敗とカド番に立ちながら3連勝する快挙を達成。18歳6カ月14日で史上最年少タイトルホルダーなった。藤井が今回のシリーズを制すれば、こちらの記録も更新となる。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月8日のニュース