宍戸錠さん死去 ほっぺで魅せた「エースのジョー」 一人暮らしの自宅で倒れ…

[ 2020年1月22日 05:30 ]

97年12月、フジ「くいしん坊!万才」の4代目リポーターを務めた宍戸錠さん(左)と新しく10代目に選ばれた息子の宍戸開
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 「エースのジョー」の愛称で親しまれた俳優の宍戸錠(ししど・じょう)さんが死去したことが21日、分かった。86歳。大阪市生まれ。都内の自宅で同日未明、倒れているのが見つかった。病死とみられる。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。あくの強さを出すため豊頬(ほうきょう)手術を受け、膨らませた頬がトレードマークだった。日活の黄金期を支え、バラエティー番組でも活躍したスターだった。

 アクションスターとして一世を風靡(ふうび)した“エースのジョー”が逝った。昨年12月に死去した梅宮辰夫さん(享年81)に続く個性派俳優の死に芸能界に悲しみが広がった。

 警視庁などによると、21日午前1時半ごろ、連絡が取れずに心配した家族が自宅マンションを訪れて倒れている宍戸さんを発見。119番通報したが、現場で死亡しているのが確認された。

 宍戸さんは一人暮らし。2013年2月に都内の自宅が全焼する被害に遭ってから、近くのマンションに移り、ついのすみかとしていた。06年に虚血性心不全と診断され、冠状動脈カテーテル・バルーン手術を受けたが、その後の経過は良好だったという。

 近所の住人によると、長女でエッセイストの紫しえさん(56)が宍戸さんの元を時々訪ねる姿が目撃された。また、宍戸さんは1人で朝、近くのコンビニに買い物に出掛けることが多く、近隣住民は「最後に姿を見たのは昨年暮れ。足元がフラついていて心配した」と語った。

 日大芸術学部在学中の1954年、日活の第1期ニューフェースに合格。55年に「警察日記」で本格デビュー。石原裕次郎さんや二谷英明さん、赤木圭一郎さん、小林旭(81)らとともに日活の黄金期を彩った。一方でスター俳優の中で存在感を示すのは大変なことで自ら進んで豊頬手術を受け、ふてぶてしい面構えにし、敵役として活路を開いた。

 小林旭主演の「渡り鳥」シリーズなどで人気を集め「早射ち野郎」(61年)、「殺しの烙印」(67年)など自らの主演作で、主力スター路線「ダイヤモンドライン」に名前を連ねた。出演映画は500本にも上った。

 バラエティー番組でも才能を発揮し「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」や「くいしん坊!万才」のリポーターも務めた。

 新世紀を迎えた01年には「エースのジョーは20世紀で終わり。飽きちゃった」と頬に入れたシリコーンを除去する手術を受けて話題を呼んだ。私生活では62年に元女優の宍戸游子(ゆうこ)さんと結婚。2男1女に恵まれ、長男の宍戸開(53)も俳優の道に進んだ。10年4月に游子さんに先立たれ、13年には自宅の火事で游子さんの肖像画、保存していたシリコーン、お気に入りのアルマーニのコート、衣装など思い出の品の数々を失った。「泥棒が入ったという思いも捨てきれない」と寂しそうに会見した後は公の場にほとんど姿を現さず、静かな晩年を送っていた。

 ◆宍戸 錠(ししど・じょう)1933年(昭8)12月6日生まれ、大阪市出身。54年に日大芸術学部演劇科在学中に日活ニューフェース第1期生となる。55年に「警察日記」で本格デビュー。57年に頬を整形手術し、悪役としての人気を得る。59年に映画「ギターを持った渡り鳥」で小林旭と共演。61年に「ろくでなし稼業」で初主演した。94年の映画「我が人生最悪の時」など、私立探偵濱マイクシリーズを含め500本以上の作品に出演している。長男は宍戸開(53)。

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