「ゲバゲバ」「どっきりカメラ」…宍戸錠さん バラエティで活躍した銀幕スターの草分け

[ 2020年1月22日 05:30 ]

宍戸錠さん死去

バラエティーでも活躍。84年、「元祖 どっきりカメラ」に出演する宍戸錠さん(右)
Photo By 提供写真

 宍戸さんはテレビのバラエティー番組で活躍した銀幕スターの草分け的存在だった。日活に所属したまま、68年にフジテレビ「お昼のゴールデンショー」で司会を担当。日本テレビ「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」ではコントを披露して存在感を放った。映画でハードボイルドな殺し屋を演じる一方で、コメディアンとしての一面も見せ、スターとお茶の間の距離を縮めた。

 70年代には司会を務めた日本テレビ「元祖どっきりカメラ」で石川牧子アナウンサー(70)とのコンビが人気に。司会として軽妙なやりとりを披露して番組を盛り上げた。71年に日活を退社してフリーになり、バラエティーのほか、ドラマでも活躍。「仁義なき戦い」シリーズなど、映画スターとしても活躍を続けた。

 82年からはフジテレビ「くいしん坊!万才」でグルメぶりを発揮。同番組には息子の開が98年から出演し、親子2代での担当となった。80年代には「太田漢方胃腸薬」や資生堂の男性化粧品のCMにも登場し、穏やかな語り口調が印象を残した。後に松方弘樹さん(享年74)、梅宮辰夫さん(享年81)らスター俳優がバラエティーで活躍する道を開いた。

続きを表示

2020年1月22日のニュース