日テレ 6年連続「3冠」死守! 桜の戦士たち躍動でテレ朝猛追から逃げ切り

[ 2020年1月2日 11:44 ]

日本テレビ社屋
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 日本テレビは2日、2019年の年間平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が全日(午前6時~翌日午前0時)、ゴールデン(午後7~10時)、プライム(同7~11時)の各時間帯で首位となり、6年連続で「3冠」を達成したと発表した。全日帯でテレビ朝日の猛追をかわした。全日=7・9%、ゴールデン=11・6%、プライム=11・3%だっった。

 対象は19年1月1日~12月30日。小杉善信社長は「おかげさまで日本テレビは2019年の年間視聴率三冠王を獲得することが出来ました。いつも日本テレビの番組を見てくださっている視聴者の皆様に深く感謝申し上げます。番組をご支持いただいたスポンサー各位、番組制作にご協力いただいた関係各位にも心より御礼申し上げます」とコメント。要因について「2019年は『平成』から『令和』という新しい時代へ移るタイミングでの『news zero拡大版 改元生中継』や『3年A組-今からみなさんは、人質です』、『あなたの番です」のドラマなど、多くの話題を提供する事が出来た1年でした」などと分析。

 そのうえで「日本テレビは2020年も、地上波、BS/CS放送や、Hulu、TVerをはじめとしたインターネット配信など、ありとあらゆるプラットフォームで、『テレビを超えろ。』をテーマにより多くの方々に良質なコンテンツをお届けしていく所存ですので、引き続きよろしくお願いいたします」と新たな目標を掲げた。

 また、編成局も「2019年は初の日本開催となるラグビーワールドカップが行われた年でした。日本テレビは、ラグビーワールドカップで“日本代表史上初の決勝トーナメント進出を決めた日本×スコットランド戦(39・2%)”、また令和初の24時間テレビ42では“24時間駅伝企画のゴールとなるPART10(27・6%)”など改めて“テレビメディアのプレゼンス”を示せる事が出来た年でもありました」と説明。

 「また今まで以上に2019年は“レギュラー番組のリ・ブランディング”にこだわった年でもありました。その結果、2014年から6年連続となる年間視聴率三冠王が達成出来た事を、本当に嬉しく思っています。今後も今まで以上に“生活者ファースト”の視点で、“より多くの方々に、より良い質の番組をお届けすること”を心掛け、生活者の皆様の期待に応えるべく新たな挑戦を続けていきます」としている。

 日テレ3冠の推移は以下の通り。

 14年:全日=8・4%、ゴールデン=12・6%、プライム=12・5%

 15年:全日=8・6%、ゴールデン=12・6%、プライム=12・5%

 16年:全日=8・4%、ゴールデン=12・3%、プライム=12・0%

 17年:全日=8・2%、ゴールデン=12・4%、プライム=12・0%

 18年:全日=7・9%、ゴールデン=12・0%、プライム=11・6%

 19年:全日=7・9%、ゴールデン=11・6%、プライム=11・3%

 日テレは「イッテQ」を大黒柱に、長年において「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜後7・00)、「イッテQ」、「行列のできる法律相談所」(日曜後9・00)と“最強の縦の流れ”を形成。しかし、そこにテレ朝の「ポツンと一軒家」が9月29日に番組最高視聴率20・8%をマークするなど絶好調で日曜ゴールデン帯の牙城を崩した。

 また、テレ朝はドラマで猛追。10月期「ドクターX」(木曜後9・00)を筆頭に、「相棒」(水曜後9・00)や「科捜研の女」(木曜後8・00)といった刑事モノや医療モノの人気シリーズ作品が年配層をわしづかみにし、高視聴率を連発。一方の日テレは2クール編成した「あなたの番です」(日曜後10・30)が序盤不調に陥り、5月の月間視聴率は日テレが全日=7・3%、ゴールデン=10・9%、プライム=10・5%、テレ朝が全日=7・5%、ゴールデン=10・6%、プライム=10・7%とテレ朝が「2冠」を獲得。12月(~23日)の月間視聴率も日テレが全日=7・8%、ゴールデン=11・6%、プライム=11・4%、テレ朝が全日=7・7%、ゴールデン=11・8%、プライム=11・8%とテレ朝が「2冠」だった。

 それでも、日テレはNHKと放送した自国開催ラグビーW杯が驚異的な数字をマーク。日本代表が史上初の8強入りを果たすなど、一躍“救世主”となった。日テレ中継分は「日本×ロシア」(9月20日)=18・3%、「日本×サモア」(10月5日)=32・8%、「日本×スコットランド」(10月13日)=39・2%と右肩上がり。日本戦以外も「ニュージーランド×アイルランド」(10月19日)=16・5%、「ウェールズ×南アフリカ」(10月27日)=19・5%など大きな関心を集めた。

 列島を熱くさせた桜の戦士たちの活躍もあり、見事に挽回した日テレ。“ラグビー貯金”で6年連続の「3冠」を死守した。

 今年も視聴率バトルは激しく繰り広げられそうだ。

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2020年1月2日のニュース