テレ東社長 不適切演出問題に見解「どこかに無理があるから出てくる」

[ 2019年10月31日 16:23 ]

 テレビ東京の小孫茂社長(67)が31日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、テレビ界で頻発している不適切演出について言及した。

 小孫社長は「あくまでも一般論ですが、BPO(放送倫理・番組向上機構)に持ち込まれる、審議される番組が増えているのは事実」としたうえでで「放送局サイドとしては番組を作るプロセスに手を抜いているわけではないが、どこかに油断というか、慣れという部分があるとしたら由々しきこと。それが主因ではないと信じたい」と私見。そのうえで「私ども、いろいろな指導、外部の制作会社には要請はしているが、プロデューサー以下の番組の責任者がチェックを怠らないようにする、企画段階から無理が入っていると、どうしても放送日との関係で最後バタバタという形があり得る。最初から無理ではないか?ということを企画の立案段階から排除していくことも必要。そういうことを続けていけば、必ずやBPOに持ち込まれる件数も減っていくと思う。それも放送局側の責任だろうと思っている」と続けた。

 「テレビ東京においても何度も何度も同じようなこと、指摘を受ける案件が続かないように、1つ1つ、それを教訓として、こういうことはやらないようにという実績を積み上げて現場に徹底していくという行動しか防ぐ方法はないと考えている。過度な規制をするつもりはないが、おそらくどこかに無理があるからこそ、出てきてしまう。この無理を排除することを我々放送局の側が真剣に考えることだろうと思う」と見解を示し、「各局とも深刻に、しかも真摯に受け止めているので、いずれ数は減っていくと、心から期待しております」とコメントした。

 TBSではバラエティー「消えた天才」「クレイジージャーニー」といったバラエティー2番組がやらせや過剰な映像加工などの不適切な演出が発覚し、番組終了を発表。テレビ朝日でも夕方のニュース番組「スーパーJチャンネル」の企画コーナーで不適切な演出があったとして謝罪し、コーナーの放送を中止するなど、各局で問題が頻発している。 

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2019年10月31日のニュース