「なつぞら」“天陽くんロス”広がる 近江アナ「まだ火曜日」「信じられない」華丸「週末まで粘って…」

[ 2019年9月3日 08:52 ]

「あさイチ」のキャスターを務める(左から)博多華丸・大吉、近江友里恵アナウンサー(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)の第134話が3日に放送され、俳優の吉沢亮(25)が好演した画家・山田天陽が36年の短い生涯に幕を閉じた。ヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)が恋心を抱き、絵心を教えられるなど、なつの人生に多大な影響を与えた人気キャラクターの最期に、インターネット上は号泣とショックの嵐。瞬く間に“天陽ロス”が広がった。直後の同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”も、近江友里恵アナウンサー(31)が「まだ信じられなくて」と動揺した。

 節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(52)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつが、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 美術の才能があるものの、貧しさのため進学しないで農業を手伝った天陽。農作業の合間にべニヤ板に描く絵は繊細にして大胆、躍動感あふれる馬の絵が得意。アニメーターが夢のなつに絵心を教え、彼女の生涯に大きな影響を与えた。なつの上京後は青年団の演劇の手伝いをしていた農家の娘・靖枝(大原櫻子)と出会い、結婚。2児の父となる。“国宝級イケメン”と呼ばれる吉沢が好演。8月24日、次週予告に1秒映っただけで「天陽くん」がツイッターのトレンドに入るなど、今作きっての人気キャラクターとなった。

 第134話は、1973年(昭48)夏。体調を崩し、帯広の病院に再入院していた天陽は病室を抜け出し、咳込みながら自転車で帰宅した。愛する家族と再会した後、アトリエにこもり、描きかけだった馬の絵を徹夜で完成。その朝、靖枝に「(病院に)戻る前に畑を見てくる。来週、退院する頃にはイモ掘りだろ。様子を見てくる。もうじき、親父が搾乳に来る。それから、お袋と子どもたちをよろしく頼む」と言い残し、ジャガイモ畑に倒れ込んだ…。東京の東洋動画で仕事中だったなつは、天陽の兄・陽平(犬飼貴丈)から訃報を知らされた…という展開。

 なつは9月に入り、まとまった休みが取れ、愛娘・優(増田光桜)と十勝に帰省。祖父・(草刈正雄)兄・照男(清原翔)らに再会し「私…忙しいのもあったけど、ビックリしすぎて(天陽の死が)本当になるのが怖くて、すぐに来られんかったわ…」。照男は「お葬式は立派なもんだった。新聞社とかテレビ局も来てたな」、悠吉(小林隆)は「あんな偉い画家さんだったなんて」、菊介(音尾琢真)は「そんなこと、本人は一つも見せなかったもんな」と悼んだ。

 翌日、なつが天陽のアトリエを訪れると、優は天陽の遺作となった馬の絵を目し「本物のお馬さんがいるよ」。なつの目が一気に潤んだ。

 「あさイチ」の“朝ドラ受け”は近江アナ(31)が先陣を切り「何か、私はまだ信じられなくて。絵を見て、まだ天陽くん、いそうじゃないですか、本当に」。博多大吉(48)が「受け入れていただいて」と声を掛けると、近江アナの「どうしますか。まだ火曜日なんですけど」に、博多華丸(49)も「そうよね。週末まで、もうちょっと何か粘ってほしかった気もしますけど。今日のしかもオープニングで?と思いました」と同調し、突然の別れを惜しんだ。最後には、近江アナが「元気出して」と何とか切り替えようとした。

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2019年9月3日のニュース