GLAY 初の韓国公演、7年越し念願かなう 韓国語トークで沸かせた

[ 2019年7月1日 04:00 ]

ソウルで行われた初の韓国公演で熱唱するGLAYのTERU
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 ロックバンド「GLAY」が29、30の両日、初の韓国公演をソウルのKBSアリーナで行った。韓国の音楽シーンに強い興味を持つボーカルTERU(48)のたっての希望で、デビュー25周年のタイミングで実現。韓国語でトークを繰り広げ、名刺代わりに90年代のヒット曲をたたみかけた。

 ♪やわらかな風が吹く 韓国で…と歌い終えると、観客3000人からこの日一番の歓声が上がった。97年のヒット曲「HOWEVER」。歌詞の「この場所で」をTERUが粋に「韓国で」と替えて歌うと、日本語にもかかわらず現地のファンはすぐに呼応した。

 前面に「韓国LOVE」をアピールした。「ハングゲ、ワソ、チョワヨ(韓国に来ることができてうれしい)。キダリョジョソ コマウォ(待っていてくれてありがとう)」。本番前に「毎日勉強してきた」と明かしたTERUは韓国語を駆使。ファンが手にするハングル語のプラカードを「タシ…ヨギソ、マンナ…ジャ(またここで会いましょう)」と読み上げてみせ「ちゃんと勉強したもの」と胸を張った。

 TERUはK―POPに造詣が深く、韓国ユニット「EXO」や「SEVENTEEN」らの音楽を好んでいる。今年は男性9人組「PENTAGON」の日本デビュー曲「COSMO」(2月)を作詞作曲したほど。13年6月に予定していた韓国公演は現地イベンターとの調整がうまくいかず中止となってしまっただけに、7年越しの悲願に「ジンチャ、ジョアヨ(本当に気持ちいい)」と感激した。

 韓国では98年から徐々に日本文化が解放され始め、当時、日本音楽界で人気の頂点にいたのがGLAYだった。その当時を知るファンからGLAY側にSNSなどを通じて「ヒット曲をやってほしい」との要望が相次いでいたため、その期待に応えた。「SOUL LOVE」「誘惑」「Winter,again」など“ミリオンソング”を5曲を含むヒット曲のオンパレードで、全22曲を披露した。

 「誘惑」や「HOWEVER」では大合唱も起こった。2時間超のステージで歌声を張り上げたTERUは「サランヘヨ(愛している)。トバヨ(また会おう)」と再会を誓い、締めくくった。

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