勘九郎「聖火ランナー走りたい」 田んぼアートに金栗四三“いだてん魂”植えつける

[ 2019年6月3日 05:00 ]

背景のNHK大河ドラマ「いだてん」で金栗四三をモチーフにした田んぼアートを紹介する中村勘九郎
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)が2日、長野県安曇野市で行われた「信州安曇野田んぼアート」イベントに出席し、田植えを行った。アートのデザインは、NHK大河ドラマ「いだてん」(日曜後8・00)で演じる主人公のマラソンランナー金栗四三。安曇野市は、来年の東京五輪の聖火リレーのコース。聖火ランナーに推薦された場合「もちろん走りたい」と意欲を見せた。

 北アルプスを背景にした約6700平方メートルの広大な水田。勘九郎は田んぼアートの“下絵”として赤色のテープで描かれた自身の顔を前に「照れくさいですけど、東京五輪は来年。この地から盛り上がっていったらいいなと思います」と笑顔で話した。
 今回、安曇野市が会場になったのは、2016年の「信州・まつもと大歌舞伎」にちなみ隣接する松本市で同年、田んぼアートが行われたことがきっかけ。当時は長男勘太郎(8)、次男長三郎(6)の初舞台の演目でもある桃太郎のほか、父親の故中村勘三郎さんをモチーフにした「鏡獅子」が描かれて大好評。その後、近隣で再び開催できる場所を探して安曇野市で実現した。

 同市は来年4月3日の聖火リレーのルートに決定。報道陣に「この区間での聖火ランナーへ推薦された場合に走りたい?」と聞かれた勘九郎は「もちろん走りたいです」と意欲満々。「今後、いだてんで聖火ランナーに関わるシーンが出てくる可能性があると聞いているので走り込みを始めたんです」と“臨戦態勢”が整っていることを明かした。

 番組は現在視聴率1桁が続いているが、今月16、23日に大きな盛り上がりを迎える。関東大震災と復興をスポーツが支えたシーンを予定。勘九郎扮する四三が悩み、奮闘する姿も印象的に描かれ、関係者の間では「多くの人に見ていただけるのでは」と期待が高まっている。30日からは阿部サダヲ(49)演じる「日本に五輪を呼んだ男」田畑政治を主人公とする第2部がスタート。勘九郎の出演も続く。この日の田んぼアートイベントについて「いいスタートになりました」と感謝した。

 《有森裕子氏、永島敏行と》今回の田んぼアートには、緑だけではなく白や赤、黒など異なる色の8種類の稲が使われている。今月中旬から稲で絵柄の輪郭が分かるようになり、収穫予定の9月末ごろまで楽しめるという。来年も同地で開催予定。

 場所は中央・長野自動車道の安曇野ICから3分のドライブイン「安曇野スイス村」前にある水田。関係者は「前回は観光客が立ち寄れる場所が近くになかったが約6万人が訪れた。今回は20万人は見込めるのでは」とみる。米作り経験25年で前回に続きアドバイザーを務める俳優永島敏行(62)、安曇野市スポーツ大使の有森裕子氏(52)も参加した。

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