なぜ人気?坂上忍司会のバラエティー 視聴者の期待値高く

[ 2019年3月26日 05:06 ]

俳優の坂上忍
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 昨年4月に「坂上&指原のつぶれない店」(TBS、毎週日曜午後7時)、「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ、毎週木曜午後9時)、10月には「坂上どうぶつ王国」(フジテレビ、毎週金曜午後7時)、「1番だけが知っている」(TBS、毎週月曜午後10時)と、昨年一気に4本のMC番組をスタートさせた坂上忍。歯に衣着せぬ発言で少なからず敵を作ってしまうが、続々と新番組が作られる理由は一体何だろうか。

 テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(エイト社、東京)の月間満足度調査によると、昨年スタートした坂上忍MC4番組の中で最も高い満足度を記録しているのは「坂上どうぶつ王国」で3・73(5段階評価、2月調査)。動物好きで知られる坂上が動物と人間が楽しく過ごせる“どうぶつ王国“を建設するため、動物飼育の知識習得から、王国建設用の土地購入、施設の整備など、自身の壮大な夢をかなえていくという流れだが、視聴者の声を拾うと「坂上忍の動物愛が見えた」(20歳男性)、「坂上忍は本当に動物が好きなのが伝わってくる」(21歳女性)、「この番組の坂上さんは好き」(28歳女性)など、彼の意外な一面が好印象を与えている。

 “動物保護”について触れた回の関心度も高い。飼い主から腹をけり上げられる動画が公開され問題となったペットに坂上が志願し会いにいった回では、「蹴られた犬のその後を知ることができてよかった。坂上さんありがとう」(19歳女性)といった声や、「当初は他の動物番組と似ていたけど、最近は保護犬や保護猫を扱っているので、独特の角度で社会問題に一石を投じていると思う」(45歳女性)という意見も出てきており、社会問題にも踏み込んだ内容が盛り込まれていることで視聴者の満足度が高まっている。

 続くのが「直撃!シンソウ坂上」で3・69。話題のニュースや人物を坂上忍が直撃していく番組で、映画「ボヘミアン・ラプソディ」がヒット中の際はQueen特集をしたり、騒動発覚直後の純烈インタビューなど、時流に沿ったさまざまなテーマを取り上げるのが番組の特徴。視聴者からは「時々それをやってくれたか!とうれしくなる話題を特集してくれる」(56歳女性)、「この番組は結構今の話題を取り上げていると思う」(70歳女性)という声もでている。また「坂上が出ている番組の中では一番面白い」(53歳女性)など、視聴者の期待値は高い。

 共通するのは、自身が番組にアイデアを提案したり、現場に足を運び取材を行ったりなど、坂上忍が率先して番組を作っていく姿勢が見えるところ。新しい番組が次々増えていく背景には、坂上の熱量に番組スタッフも刺激され、それが画面から視聴者にも伝わる番組になっているからではないだろうか。視聴者の要求はさらに、さらにとなっていく。まもなく新元号が始まる中、どう番組が変化していくのか。進化への期待は大きい。

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2019年3月26日のニュース