リアス線開通式典にのん登場「復興が進む力強さ感じた」

[ 2019年3月23日 19:20 ]

 三陸鉄道リアス線開通の記念式典で中村一郎社長(右)に花束を手渡す女優のん
Photo By 共同

 岩手県の第三セクター三陸鉄道の「リアス線」開通を記念する式典が23日午後、同県宮古市で開かれ、岩手の震災被災地や三鉄を舞台としたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインを演じた女優のん(能年玲奈から改名)が登場し「三鉄には何度も乗り、思い入れのある列車なので感動した」と笑顔で話した。

 のんは特別ゲストとして登場。「復興が進む力強さを感じ、もっと応援したい気持ちになった」と祝い、中村一郎社長に花束を手渡した。

 式典で中村社長は「地域や全国の皆さまに乗ってもらえるよう取り組む」と宣言。地元の高校生らの合唱が披露された後、参加者が東日本大震災の犠牲者に黙とうした。

 23日は記念列車が4往復運行。各駅や沿線には大勢の人が詰め掛けた。浪板海岸駅(大槌町)周辺では、窓や軒先に大漁旗を掲げる家もあった。吉里吉里駅(同町)近くでは主婦東谷リキさん(66)が「開通おめでとう」と手書きのメッセージを入れた水色の大漁旗を自宅前に掲げた。「(JR山田線が運行していた)震災前に戻る感覚。みんな待っていた」と喜んだ。

 陸中山田駅(山田町)では、記念列車同士が擦れ違い、乗客が笑顔で手を振り合った。

 震災の津波で不通となっていた山田線宮古―釜石間が三鉄に移管され23日、リアス線として開通した。24日以降は通常ダイヤとなる。

続きを表示

2019年3月23日のニュース