「いだてん」制作統括 逮捕のピエール瀧容疑者に「ショック、つらい、残念」

[ 2019年3月23日 14:50 ]

ピエール瀧容疑者
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 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で制作統括を務める訓覇圭氏(51)が23日、都内で行われた「大河ドラマ『いだてん』トークツアーin東京都文京区」のイベント前に報道陣の取材に対応。同作にレギュラー出演し、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受けて降板したピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)について「ショックで止まっています」と心境を語った。

 瀧容疑者は主人公・金栗四三(中村勘九郎)にマラソン用の足袋を提供する足袋屋「播磨屋」の主人・黒坂辛作役で出演。辛作は物語の重要な役どころで、出演シーンをすべてカットするのは不可能で、今後も四三ともに二人三脚でマラソン用の足袋を開発していくことになる。同局は俳優の三宅弘城(51)を代役として起用することを発表。三宅は4月28日放送の第16回から登場する。

 訓覇氏はピエール容疑者の逮捕に「ショックだし、つらいし、残念です」と沈痛。それでも「このことを考えても作品に何か生まれるわけじゃない。とにかく前を向いてやっていこうと」と前を向きつつも「そういう意味ではショックで止まっています」と素直な思いを吐露した。

 瀧容疑者の供述では20代の頃から薬物を使用していたとされる。訓覇氏は同作で3作目のタッグとなり、「(薬の兆候は)まったくないですね。個人もよく知っていて、よく話すんですけど、まったくないですね」と驚きの表情を見せた。滝容疑者は逮捕当日の12日にも撮影に参加しており、当日の滝容疑者について「いつも通り明るく、いつも通りの滝さんだったと聞いています」。

 逮捕翌13日も撮影があり、勘九郎も参加。スタッフ、キャストには「迎えられる役者は迎えて、とにかく今日を頑張ろう、目の前を頑張ろうという話をした」という訓覇氏。「僕も含めて、もちろんみんな何よりもショックだったと思う」と思いを明かしつつ、「ただ、ショックを話すというよりも、目の前の現場をしっかりと気持ちを作ってやった。出演者がたくさんいる大変な撮影だったので、お互い、頑張っていこうぜと気持ちを作って、目の前の現場を必死でやっていこうという感じだったと思います」と振り返った。

 勘九郎とも直接、今回の事件について話していないといい、「作品への思いがあるだけに(勘九郎も)相当なショックだろうと」と慮りつつ、「お互い、どう前を向いていくかというのをそういう思いだなとやっています。(思いは)察することしかできないので、いろいろな思いがあるとは思いますが、察していただければ」と話した。

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