深田監督&筒井真理子 再タッグで新作 16年カンヌ「ある視点」部門審査員賞受賞コンビ

[ 2019年1月24日 06:30 ]

映画「よこがお」で筒井真理子と再タッグを組む深田晃司監督
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 2016年の南仏カンヌ映画祭で独創性の強い作品が集う「ある視点」部門に出品され、審査員賞を受賞した「淵に立つ」の深田晃司監督(38)と、同作品で毎日映画コンクール女優主演賞に輝いた筒井真理子(58)が再びタッグを組んだ。夏に公開予定の「よこがお」で、国内外から注目を集めそうだ。

 ある事件に巻き込まれた訪問看護師の市子が“リサ”を名乗って復讐(ふくしゅう)を仕掛けていく…。時間軸が交錯しながら描かれる重厚な人間ドラマで、撮影は終了している。

 「主演は筒井さんしかありえないと決めていた」という深田監督に、筒井も「最初に台本を読んだ時は役の重さに一瞬たじろぎました。と同時に“市子”を生きてみたいとも思いました」と話し、迫真の演技で応えた。

 市子が看護に通う家の長女・基子を市川実日子(40)、2人の女性の間で揺れ動く青年を池松壮亮(28)が演じた。「基子を思い浮かべると、おなかの辺りがずしんと重くなる」と市川が役に入り込めば、池松も「人間的な営みが薄くなっていく今、誰かの横顔に思いをはせる、そんなきっかけになる映画になれば」と語った。実力派の共演が見どころになる。

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