今日号砲!身も心も金栗勘九郎 冷水浴に足袋走法…一昨年から肉体改造

[ 2019年1月6日 05:00 ]

大河ドラマ「いだてん」で毎回のように登場する中村勘九郎の冷水浴シーン
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 【NHK大河「いだてん」ここが見どころ!】6日にスタートするNHK大河ドラマ「いだてん」(日曜後8・00)。主演の中村勘九郎(37)と阿部サダヲ(48)が演じるのは、日本人で初めて五輪に出場したマラソン選手の金栗四三(しそう)と日本に五輪を呼んだ新聞記者田畑政治。ほかにも豪華キャストがそろった今年一番の話題作の見どころを一週間にわたって紹介。初回は猛練習で肉体改造に取り組んだ勘九郎の登場です。

 「毎回、脱いでいます」。勘九郎は笑う。

 演じる金栗四三は1891年生まれのマラソン選手。1912年のストックホルム五輪に出場し、短距離の三島弥彦とともに日本人初の五輪選手となった日本マラソンの父と呼ばれる人物だ。子供の頃は体が弱く、裸で頭から水をかぶる「冷水浴」を中学の教師に勧められ、毎朝の習慣にしていた。ドラマではこの冷水浴のシーンが毎回のように登場。「ぶざまな姿をお茶の間に届けられませんからね。パンプアップさせています」

 一昨年6月ごろから肉体改造を開始。当時は歌舞伎俳優らしいガッチリした体形でマラソン選手に見えなかったため、炭水化物を抜く食事法でダイエット。スポーツジムでウオーキングやランニング、有酸素運動などを行って体を絞った。さらに冷水浴のシーンの撮影前には、腹筋運動や背筋運動、筋肉を盛り上げる準備も行って臨んだ。

 マラソンはプロランニングコーチの金哲彦氏(54)が指導。長距離の走り方はもちろん、足袋を履いた金栗の独特の走法にまで及んだ。「気をつけなくちゃいけないのは、おへその下あたりに重心が乗るように走ること」と金栗らしい走り方を学んだ。

 実は「いだてん」に臨む前は走ることが嫌いだった。小学生の時はラグビーをやっていて走り込んでいたが、中学生の時に運動から遠ざかり、18歳の時に膝を痛めてからは全く走らなくなっていた。「でも、今回走り方を学んで、走るのが楽しくなりました。大河のおかげで僕は生まれ変わりました」

 万全の態勢を整えたものの、撮影は厳しい。全身や顔のアップなど、さまざまなカットを撮影するため何度も走る。中でも天敵は「上から撮影するドローン」。熊本のロケではミカン畑を疾走し、いつまでもカットがかからなかった。「あの時は1キロ近く走ったんじゃないでしょうか。ドローンはどこまでも撮影できるから」と苦笑い。

 肉体も気持ちも追い込まれるが、心の支えになっているのは、撮影前に熊本であいさつに行った時、金栗の3人の娘から贈られた「お父さんが帰ってきたみたいだ」という言葉。「僕は天然パーマなんですけど、金栗さんも天然パーマだったようです。それで、娘さんたちは僕を見て言ってくれたんです」

 その時、さらにうれしかったのは肉体改造への指摘。「ふくらはぎを見て“お父さんの足に似ている”と言ってくれた」。思い出すと励まされるという。

 昨年8月にスウェーデン・ストックホルムで行ったロケでは、1912年の五輪当時のまま残っているスタジアムや市街地などを走った。金栗はレース途中、日射病で意識を失って棄権する悲劇に見舞われた。「シーンを撮り終えた時“ああ、勝ちたかった”と思いました。僕が五輪に出たわけではないのに、本当に悔しい思いがしました」と気持ちも一体化した。

 「金栗はマラソンのこと、走ることしか考えていませんでした。だから僕もマラソンのこと、走ることだけを考えて演じています」。いよいよ、今夜、初回の号砲が鳴り響く。「金栗を通してお伝えしたいのは、何事もいちずに情熱を注いで突き進んでいけば何かを成し遂げられるということです」。話す言葉に力を込めた。

 ◇いだてん 脚本家の宮藤官九郎(48)オリジナル作品。1912年のストックホルム五輪から、36年のベルリン五輪、64年の東京五輪の3大会を中心に、五輪の歴史と激動の52年間を描く。物語前半の主人公が金栗四三。リレー形式での後半は田畑政治が主人公となり、新聞記者をしながら東京五輪招致に奔走し、64年の大会を実現させるまでを描く。

 ◆中村 勘九郎(なかむら・かんくろう)1981年(昭56)10月31日生まれ、東京都出身の37歳。86年、歌舞伎座で初お目見え。87年、二代目中村勘太郎として初舞台。2012年、六代目中村勘九郎を襲名。大河ドラマは04年「新選組!」の藤堂平助役以来。父は十八代目中村勘三郎さん(12年に57歳で死去)、弟は二代目中村七之助(35)。妻は女優の前田愛(35)。17年2月に長男(7)が三代目中村勘太郎、次男(5)が二代目中村長三郎を襲名。

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