水谷豊監督 2作目サスペンス「“人間の心の奥底にあるもの”」を描く 三田村邦彦の三男を主演に抜てき

[ 2018年12月5日 05:00 ]

映画「轢き逃げ 最高の最悪な日」に出演する(上段左から)小林涼子、中山麻聖、石田法嗣、毎熊克哉(下段左から)水谷豊、檀ふみ、岸部一徳
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 俳優の水谷豊(66)が監督2作目となる映画「轢き逃げ 最高の最悪な日」(来年5月10日公開)の主演に、三田村邦彦(65)の三男で俳優の中山麻聖(ませい、29)を抜てきした。地方都市で起きたひき逃げ事件を軸に、関わった人々の感情を掘り下げ、心情の変化を描くサスペンス。オーディションを自ら行い、ひき逃げ事件を起こす主人公の青年役に「雰囲気がぴったり」と中山を選んだ。

 撮影は既に終了。中山は「とにかくまず監督自らが一度演じてくれる。監督の思い、正解を見せてもらえているわけで、それを整理しながら本番に向かうという感じでした」と、他の現場との違いに驚いていた。

 水谷は今作で初めて脚本も手掛けた。「まず描きたい事柄が映像として浮かんで、その中で登場人物がどう行動するのか?を考えていくと、自然と物語を紡いでくれました」と振り返った。テーマに選んだのは嫉妬。「他人には見せることのない“人間の心の奥底にあるもの”を描いてみたいと思いました」と説明。テレビ朝日「相棒」シリーズで杉下右京役を演じ、数多くの登場人物の深層心理を見つめてきた“経験”を生かした作品になりそうだ。

 ほかに石田法嗣(28)小林涼子(29)岸部一徳(71)毎熊克哉(31)檀ふみ(64)が共演。水谷自身も独自に事件を追いかける被害者の父親役で出演する。

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2018年12月5日のニュース