「イッテQ!」「グッド・ドクター」「水ダウ」…10代の視聴者に“刺さった番組”

[ 2018年10月23日 05:22 ]

「世界の果てまでイッテQ!」に出演のイモトアヤコ
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 テレビを見ないと言われている10代の若者たち。だがそんな10代の視聴者でも満足感が得られ “心に刺さった番組”は多い。

 テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(エイト社、東京)によると、7〜9月の満足度調査(対象は10代〜70代の960人、10代回答者は男女120人ずつ)で、プライム帯(19時〜22時台)に放送されている番組中、10代が最も満足した番組は「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ、毎週日曜午後7時58分)で4・54(5段階評価、3カ月分の平均)。毎回高視聴率をはじき出すこの番組だが、やはり満足度でも10代の評価は高かった。

 視聴者の感想をみると「毎週見てる!家族みんな大好き」(16歳女性)、「面白いし学校の皆も大好きです」(13歳女性)、「この時間帯はこの番組を見たくなる」(18歳男性)、「毎週日曜日ほんとに楽しみ」(15歳女性)など、家族や学校の友人など大勢の視聴者を巻き込んでおり、リアルアイムで見たくなるという効果もあることから、それが高視聴率へとつながっているようだ。

 2位は7月期に放送された山崎賢人主演のドラマ「グッド・ドクター」(フジテレビ)で4・48。全層の満足度でトップを記録したドラマだが、視聴者層別にみると10代の数値が最も高かった。感想からは「毎回号泣!続編が見たいです」(12歳女性)、「とても感動しました!第2期やって欲しいです!」(17歳女性)、「ほとんどの回で泣きました。ぜひ続編をやってほしいです」(15歳女性)など、続編を望む声が多く寄せられており、「医療系の学生なのでモチベーションにもなった」(19歳女性)など、高い満足感が得られていたことはもちろん、10代の視聴者に影響を与えた“心に残る作品”だったことがうかがえる。

 3位は「水曜日のダウンタウン」(TBS、水曜午後10時)で4・45。この番組も視聴層別にみると10代の支持が圧倒的に高いのが特徴だ。「攻めた企画がとても面白い」(19歳男性)、「面白過ぎるし他の番組と違って過激なことをしているから好き」(18歳男性)など、最近のバラエティにはあまりない攻めた企画が10代の視聴者にはより刺激的に感じて満足感が得られている様子。また「本当に面白い!○○説が流行ってる」(15歳女性)、「面白くて、次の日は絶対友達とこの話をするぐらい大好きな番組」(18歳女性)など、テレビを見ない世代で“今最も流行中の番組”であるようだ。

 テレビの未来は、10代視聴者の満足感を上げ、視聴意欲を高められる番組作りができるかどうかが1つのカギとなりそう。高い視聴率が期待できる、テレビをよく見るといわれる中高年をターゲットにした健康や教養系の番組だけでなく、若い視聴者が「見たい」と思うような番組作りが求められている。

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2018年10月23日のニュース