中村アン、美ボディーで切り開く女優の新境地「スタント使わないアクションも」

[ 2018年10月16日 10:10 ]

美ボディーでポーズを決める中村アン
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 【夢中論】「女性がなりたい体No・1」と紹介されることが多い女優の中村アン(31)。自慢の美ボディーで、インスタグラムのフォロワーは200万人以上だ。そんな体をつくり上げているのが、欧米のセレブも実践するハードなエクササイズ、クロスフィットトレーニング。「本当にきつい」と言いながらも、持ち前のガッツと向上心を原動力に、今日も汗を流す。

 仕事終わりの都内のジム。美しいボディーラインが目立つレギンス姿で黙々と汗を流す。スクワット、懸垂、4キロのボールを壁にぶつける運動――。一見、単純な動きにも見えるメニューを、短時間で区切りながら次々と消化していく。約1時間で全てをやり切ると、吐き気もこみ上げてくるほどの全身疲労だ。服を着るのにも苦労するほどへとへとになるが、その表情は満足感に満ちあふれている。

 クロスフィットトレーニングは「走る」「持ち上げる」「跳ぶ」など日常動作に関連するメニューを、器具や自重を使って全身に負荷をかけて行う。無酸素運動と有酸素運動を繰り返すことで、脂肪燃焼や全身の筋肉を鍛える効果があり、若い女性を中心に人気だ。

 初めて体験したのは27歳の冬。友人に誘われて都内のジムを訪れたときだ。「久しぶりに仕事以外に熱中できる感じでした。無駄に走ったりとかではなく、効率よく結果がすぐに出るところ。それが私の性格に合っていました」。すぐにはまり、最初の3カ月は週に2回のペースで通うようになった。

 高校、大学時代はチアリーディング部で、全国大会に出場するほどの体育会系。体力に自信はあった。だが「チアの7年間がベースにあるから普通の女の子よりはタフだけど、ウソみたいに疲れて“こんなのってあるんだ”と思いましたね。使っていない筋肉がキュッとなる感覚がありました」と衝撃は忘れられない。

 こうして手に入れた“美ボディー”だが、トレーニングの恩恵は外見だけにとどまらない。「きれいな女の子と並んでも、肌を出すことに抵抗がなくなりました。(肌を)出してた方が私の名刺代わりになります」と自信もみなぎる。「仕事でモヤモヤしてしまった時はスカッとジムで汗を流します。ストレス解消法の一つでもありますね」。心の健康管理にも役立っているようだ。

 いまでは中村アンといえばクロスフィットトレーニング、のイメージが定着。「この前『ヒルナンデス!』を見ていたら、“体を鍛えていそうな人ランキング”をやっていました。なかやまきんに君や、松本人志さんとか男性陣がいる中で8位にランクインしていました」とニヤリ。「“どこに向かってるの?”という質問も時々あるけれど、仕事の幅も広がっていますね」と語る。

 モデルとして09年に芸能界デビュー。13年ごろからは歯に衣(きぬ)着せぬ発言が話題を呼び、バラエティー番組でも引っ張りだこになった。15年にはフジテレビ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」で月9デビュー。以来11クール連続でドラマ出演を果たしている。現在は女優業をメインに活動しており「難しい。けれども刺激的」という毎日。朝から晩まで収録に追われる日もあるというが、それも自慢の体力で乗り切る。

 「女優業はいろいろな服を着ることが多いです。でもこうやって常に体を鍛えているので、いつどんな仕事が来ても大丈夫です」。自慢のボディーが何よりの長所だ。

 体のベースが出来上がったため最近は月に2、3回のジム通い。「結構熱中しやすい性格なんです。(クロスフィットに)飽きてはいないけど、次のことがしたいな」。現在、インナーマッスルのトレーニングという新たな目標を見つけた。知り合いの紹介でピラティスに通い始め、「立ち姿とかをキレイに見せるのが難しいので、今はそのトレーニングです。テーマは“姿勢”ですね」。次なるステージに進むために自己鍛錬に励んでいる。

 女優業でも夢は膨らむ。「スタントを使わないアクションにも挑戦したいです」。持ち前の運動神経を生かした役柄はもちろん、幅広いキャラクターを演じ分けられる女優を目指している。「今は、バサッとかき上げる髪形とか“中村アン”から連想しやすい役を演じることが多いです。でも、例えばノーメークとか、私のイメージとはかけ離れた役にも興味があります」と話す。

 「演技中は常に時間は流れるのでセリフ一つ一つが戦いです」。過酷なトレーニングを経て手に入れた“美ボディー”のように、日々演技と格闘しながら女優としての新境地も開拓していく。

 ≪織田裕二にズバッ 頭脳明晰の秘書役≫ フジテレビの月9ドラマ「SUITS/スーツ」に出演中。織田裕二(50)が演じる敏腕弁護士・甲斐正午を支える秘書役。頭脳明晰(めいせき)で、言いたいことをズバッと言い切る役柄。「思ったことをしっかりと発言するのは、普段の自分と似ているかもしれませんね」と話す。「ちょっと色のあるリップを使って華やかに見えるようにしています」とビジュアル面にも工夫。「(織田さんとは)対等な関係でもあるので、大先輩ですが物おじしないように気をつけています」と笑顔を見せる。

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