希林さんとは“身内” 浅田美代子 葬儀は気丈に「ずっとメソメソしていると怒られると思って」

[ 2018年9月30日 15:24 ]

弔問に訪れた永瀬正敏(撮影・郡司 修)
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 15日に75歳で亡くなった女優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子=うちだ・けいこ)さんの葬儀が30日、東京都港区の光林寺でしめやかに営まれ、約500名の芸能関係者が参列。一般用の祭壇には、約1000人のファンが列を作った。

 女優の浅田美代子(62)はデビュー作「時間ですよ」での共演以来、公私にわたって身内のような関係を続けてきた。近親者のみで行われた通夜にも参列した間柄だが、「ずっとメソメソしていると怒られると思って」とこの日も気丈に取材に対応。会場となった光林寺には樹木さんと墓参りと花見をしにきたことがあるといい、思い出を聞かれると「いっぱいありすぎて、今はしまっておきます」。携帯電話の留守番電話に樹木さんのメッセージが残っているといい、「(メッセージは)プライベートなことなんですけど、『何の用もありません。もう寝ます!』とか。別にどうってことがないんですよ。でも、取っておきたい」としみじみと語った。

 「富士フイルム」や味の素「ほんだし」のCMや、主演映画「東京マリーゴールド」などで共演した女優の田中麗奈(38)は「どんな時も、なんか面白いことはないかなって探す方で、予定調和にならないことを教えていただいたような気がします」とコメント。「厳しくもやさしく温かく包み込んでくださった。台本に印をつけたりすると怒られて。全体のことを考えなさいと。印をつけてちゃうと、また怒られるかなって思い出しますね」と故人をしのんだ。

 15年公開の樹木さん主演の映画「あん」(河瀬直美監督)で共演した永瀬正敏(52)は「言葉に出来ないくらい、いろいろなものをいただいた。(祭壇には)心からのお礼とこれからもよろしくお願いしますと言いました」。樹木さんとの思い出は「短いお付き合いでしたけど、濃密な時間を過ごさせていただきました」と感謝した。

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2018年9月30日のニュース