TARAKO さくらさん訃報に「まあるい笑顔のまま」FC東京・長谷川監督も悼む

[ 2018年8月28日 06:10 ]

アニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公まる子の声を担当する声優のTARAKO(右)
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 さくらももこさんの突然の訃報に「ちびまる子ちゃん」の声優陣や漫画編集者らは悲しみに暮れた。まる子の声を担当するTARAKO(57)は「まだまだ、やりたいこといっぱい、いっぱいあったと思います」と悼んだ。

 「“ご冥福を”とか言えないです。ただただ、頭の中がぐちゃぐちゃです」

 TARAKOは文書でコメントを発表。「病気だったこととか、本当になにも知らなくて ごめんなさいしかないですごめんなさい」と、病気とは知らなかったことを明かし、悔やんだ。「早すぎます。まだまだやりたいこといっぱい、いっぱいあったと思います。ずっとお会いしてなかったので、私の中のももこ先生は、ずっと小さくて可愛くてまあるい笑顔のままです」と続けた。

 アニメは放送継続が決定。「今はただ先生の分身でもある小学3年生の子に、うそのない命を吹き込み続けることしかできないです」と、今後もまる子の声優を全力で務めることを誓った。最後に天国のさくらさんに「私がそっちにいったら似たような声でいっぱいいっぱいおしゃべりしてくださいね。そちらで楽しいこといっぱいいっぱいしてくださいね」と呼び掛けた。

 「ちびまる子ちゃん」を連載していた「りぼん」の編集部も悲しみに包まれた。相田聡一編集長は「たぐいまれなギャグセンスと、親近感あふれる登場人物、そして彼らへ注がれるまなざしの温かさが魅力で、瞬く間に一雑誌の枠を超える大人気作品となりました。その誕生の舞台となったことは、編集部の大きな喜びです」と感謝し、追悼した。

 悲しみはアニメ・漫画界を超えて広がった。さくらさんと小学校の同級生でJリーグ・FC東京の長谷川健太監督(52)はクラブの公式ツイッターに「突然の訃報に驚いています。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と投稿。長谷川監督は「ちびまる子ちゃん」に登場するサッカー少年「ケンタ」のモデルになっている。さくらさんの地元クラブ、清水エスパルスも公式サイトに追悼コメントを掲載。同クラブは、創設20周年の2012年、さくらさんから記念のイラストとメッセージを贈られている。

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