三谷幸喜氏“恩人”N・サイモン氏を悼む「僕もそういう脚本家でありたい」

[ 2018年8月28日 12:02 ]

脚本家の三谷幸喜氏
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 劇作家、脚本家のニール・サイモン氏が26日に肺炎の合併症のためニューヨークの病院で死去した。91歳だった。サイモン氏を敬愛する脚本家の三谷幸喜氏が28日、所属事務所を通じてコメントを発表。学生時代にサイモン氏が手がけた舞台「おかしな二人」を観劇したことが芝居の道に進むことになったとして「僕の恩人」とつづるなど、その死を悼んだ。

 三谷氏のコメント全文は以下の通り。

ニール・サイモンとの出会いは、学生時代に観た『おかしな二人』でした。笑って感動して、こういう演劇もあるんだということを知り、これならば自分でもやってみたいと思ったのが、真剣に芝居の道に進むきっかけでした。あの出会いがなかったら、今、全く違う場所にいたんだろうな、とさえ思います。そういう意味では、僕の恩人と言えるかもしれません。

ニール・サイモンは、演劇を高尚なものではなく、より親しみやすいものとして捉えていたように思います。色々なスタイルの変化はありましたが、基本的に、「笑わせる」「楽しませる」スタンスで「コメディ」を何十年も書き続けてきたところが彼のすごさだと思っています。また、映画との相性もよい作家ですが、映画でも舞台でもきちんと残る喜劇を作られたことが素晴らしいところであり、僕の憧れでもあります。僕もそういう脚本家でありたい、と思います。

2018年8月28日

三谷幸喜

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