猪狩ともか 車いすで涙の復帰ステージ、パラスポーツ挑戦を宣言

[ 2018年8月26日 22:27 ]

仮面女子の公演に出演しステージ復帰を果たした猪狩ともか
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 4月に強風で倒れた看板の下敷きになり、脊髄損傷の大ケガを負った女性アイドル「仮面女子」の猪狩ともか(26)が26日、東京・秋葉原の仮面女子CAFEで開催され公演のフィナーレに登場。大歓声に迎えられた猪狩は、涙を浮かべながらパフォーマンスを披露し、ステージ復帰を果たした。

 事故により脊髄損傷による両下肢まひと診断され、車いす生活を余儀なくされた猪狩。一時は通常の社会生活すら難しくなり、芸能活動は断念せざるを得ない状況に追い込まれたが、ファンの声援と本人の「もう1度ステージに立ちたい」という思いから前向きにリハビリを続けていた。

 パフォーマンス後、ファンから「おかえりー!」と迎えられた猪狩は「ただいまー!」と晴れやかな表情を見せた猪狩だったが、改めて会場を眺めると「この日をずっと夢見て…ずっとこの景色が見たかったです」と涙。そして「毎日、皆さんが力強い声援を送ってくれて、『待っているよ』って言ってくれて、私には帰る場所があるんだって思えたことが、私の中で大きな力になっていて、前向きにリハビリを頑張る原動力になっていました。今の私があるのは、皆さんのおかげです」と直接ファンに感謝した。

 また、現在も入院中であることを明かし「1日でも早く退院できることを目標に、これからも頑張っていきたいです」と意気込みを語った。さらに、プロ野球西武ライオンズ主催のライオンズカップ車いすソフトボール大会の公式スペシャルナビゲーターに就任したこと、9月9日にメットライフドームで行われる西武対ロッテの試合で始球式をすること。さらには10月13日に福井国体の開会式へ参加することと、パラスポーツに挑戦(種目は未定)することを宣言し、最後に年末リリース予定の仮面女子の曲を作詞することが決定したことをサプライズで発表した。

 猪狩は最後にファンへメッセージを求められると「これからも前を向いて明るく生きていこうと思っているので、私が強く生きて、夢を叶えていく姿を、これからも皆さんに見ていてほしいなと思います。これからも猪狩、そして仮面女子をよろしくお願いします」と笑顔を見せた。

 ▽猪狩の事故4月11日、東京都文京区の湯島聖堂付近を歩いていたところ、敷地内にあった木製の案内板(縦2・8メートル×横3・8メートル)が強風で倒れ下敷きになり、搬送先の病院で緊急手術を受けた。瞼(まぶた)裂傷、頭部挫創、脚・肋骨・胸椎・腰椎を骨折し、脊髄損傷とその影響で両下肢まひ、と診断された。ブログでは「自分の力で脚を動かすことが困難」とつづりながらも、復帰を目指してリハビリに臨む様子などを掲載していた。

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