宮司愛海アナ フジの新エース、落語で楽しく学ぶ“噺家の話し方”

[ 2018年6月5日 11:00 ]

いつか自分も落語に挑戦したいと語った宮司愛海アナウンサー(撮影・小海途 良幹)
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 【夢中論】フジテレビの新エースとして期待される宮司愛海アナウンサー(26)。バラエティーやスポーツ番組への出演で多忙な日々を送りながら、寄席に通って落語観賞を楽しんでいる。「やっぱり生で聞くのが一番」。話の緩急やテンポ、言葉の選び方…落語家の芸に触れ、学んだことは仕事にも取り込んでいる。

 エンタメキャスターとして出演する「めざましテレビ」の生放送終了後。午前中で仕事を切り上げることができる日がある。

 そんな時、足を向けるのが東京・上野。お目当ては老舗寄席「鈴本演芸場」で正午すぎから始まる「昼の部」だ。場内を埋めるのはお年寄りや、仕事をさぼっているとおぼしきサラリーマン、修学旅行生…。そこに一人で入ってきた若い美女に会場中の視線が注がれるが、本人は全く気にしない。売店で買った缶ビールを手にお弁当を食べ、ネタが始まると手を叩いて「ハハハッ!」と豪快に笑う。

 「お客さんたちと空気を共有するのが心地いい。笑うことが次の日への活力になるんです」

 寄席に通い始めてから欠かさず続けているのが、初めて聞いたネタのチェック。「寄席に行くたびに毎回新しいネタとの出合いがあるんです」。受付で渡された「香盤表」に並ぶ出演者の横に演目名を書き込み、帰宅してから出典や解説を調べるのが落語観賞後の楽しみだ。

 初めて落語に触れたのは大学時代。フジテレビ内定者の同期に誘われたことがきっかけで浅草演芸ホールへ足を運んだ。「元々、日本らしさが伝わる物がとても好きで、以前から興味があったんです。その中でも寄席はほかのお客さんと一緒に楽しむことができて居心地が良かった」と一気に引き込まれた。

 その時に出会ったのが古今亭菊丸(67)。演目は定番の「時そば」だった。「おいしそうにそばを食べる姿を見て“凄い”と感動しました。語り口も素敵で、とても粋なんですよ」。以来、菊丸が出演する舞台を調べては予定を合わせて足を運び“追っかけ状態”になった。

 「一番好きな演目」というのが古典落語「明烏(あけがらす)」。吉原の遊郭が舞台で、生真面目な若旦那が“遊び人”2人につれられ、花魁(おいらん)の味を知ってしまうという滑稽噺(こっけいばなし)だ。「今はない(遊郭の)文化がネタの中に息づいていて、凄く魅力的だったんです。噺家(はなしか)さんが花魁を色っぽく演じるのも面白い」。ちなみに登場人物で好きなタイプは「遊び人より、純粋で心清らかな若旦那。なんというか…郭噺(くるわばなし)が好きなんですよね」。美人アナが見せた艶っぽさにドキっとした。

 ≪スポーツ見るのは「大好き」≫4月からスポーツニュース番組「S―PARK」(土曜深夜0・35、日曜後11・15)のメインキャスターに就任した。小さい頃から野球などスポーツ観戦は大好きで「スポーツを見るのは今まで通り楽しいです」と笑顔。選手への取材は「まだ緊張することが多いですね」としつつ、「(選手に)失礼にならないよう、日々知識をつけています」と話す。「でも何かを学習して、できるようになるのが大好きです」と楽しむ姿勢は変わらない。

 ◆宮司 愛海(みやじ・まなみ)1991年(平3)7月29日生まれ、福岡県出身の26歳。15年に早大卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社。16年から「めざましテレビ」の情報キャスター、18年から同エンタメキャスターを務める。同年「S―PARK」のメインキャスターに就任。趣味は料理。1メートル58。血液型O。

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