村上春樹氏が初DJ 8月5日に放送「心地よい時間を分け合う」

[ 2018年6月5日 09:55 ]

村上春樹氏(AP)
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 「TOKYO FM」は5日、作家の村上春樹氏が初めてラジオ番組でディスクジョッキー(DJ)を務めることになったと発表した。8月5日放送の「村上RADIO」(19時)で、「RUN&SONGS」をテーマに自ら選曲する。

 40年近い作家生活で、村上氏が続けてきたのは音楽のように小説を書き、小説を書くために体と鍛えること。村上氏にとって「音楽」と「走ること」は作品を執筆するためになくてはならないものだという。番組では村上氏がランニング中に使用しているiPodやCD、レコードをスタジオに持ち込み、「音楽」や「文学」、「走ること」について語る。

 番組では村上氏への「音楽に関する質問」も10日まで募集している。

 以下、村上春樹氏のコメント全文。

 小さい頃から、レコード(とかCD)のコレクションが趣味で、おかでげうちにはそういうものが溢れかえっているんですが、「こんな素敵な音楽をいつも僕ひとりで聴いて、気持ちの良い時間を送っていて、世の中になんか申し訳ないよな」とよく思っていました。ときにはいろんな人たちと適当におしゃべりをしながら、ワイン・グラスやコーヒー・カップを手に、心地よい時間を分け合うのもいいかもしれない。

 ラジオでディスクジョッキーみたいなのをやってみようかという気になったのは、そういうところが原点になっています。だから僕の好きな音楽ソースをうちから持ってきて、それを好きなようにかけて、そのあいだに好きなことを話させていただく……そんな感じのパーソナルな番組にできればと思っています。

 他の番組ではあまり(まず)聴けないような曲を、でもできるだけ寛いで聴ける音楽を選んでかけていきたいと思います。むずかしいことはほとんど抜きで。そしてその合間にちょっとしたお話もできればと思っています。楽しんでください。

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