月亭方正が10周年落語会「メチャ早かった」、師匠の八方からは花束

[ 2018年5月11日 22:47 ]

なんばグランド花月で開かれた「月亭方正 独演会 10周年記念公演」終了後に師匠・月亭八方(左)からサプライズで花束を受け取る月亭方正
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 「月亭方正 独演会 10周年記念公演」が11日、大阪ミナミのなんばグランド花月(NGK)で開かれた。月亭方正(50)は、08年5月に落語家・月亭八方(70)に弟子入りし「月亭方正」を名乗ってから10年。自身NGK初の記念独演会で、創作落語「えんま大王」、古典落語「笠碁」「鼠穴」の3席を演じきり、最後は師匠の八方からバラの花束を受け取って感無量の面持ちを見せた。

 「10年前に師匠から落語の命をいただき、生きがいを見つけました。緊張せず、楽しくできました」

 テレビの世界で20年間、ピン芸人の地位を築いてきたが、08年に八方門下に加わり、落語に専念するため12年に活動拠点を東京から大阪に移した。13年には落語をやる時以外でも「山崎邦正」から「月亭方正」に完全に改名。その10年間を「10年、メチャ早かったです」と振り返った。

 この日は方正が「お客さんが喜ぶものをやろう」と3作を選んだ。創作落語「えんま大王」では、日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」で共演する松本人志(54)、浜田雅功(54)らを天国と地獄に振り分け、笑いを誘った。大みそか恒例の特番「笑ってはいけない」で毎年、ビンタを食らうプロレスラー・蝶野正洋(54)を「地獄へ行け〜」と叫び、大爆笑を巻き起こした。また、桂ざこば(70)の演じる姿を見て好きになった「笠碁」をお題に選んだ。難しいと言われる題「鼠穴」は7年前、立川志の輔(64)に稽古をつけてもらったものをきっちり演じきった。八方は「あしたから君が師匠や」と褒め言葉。続けて八方も「私が方正に。いや、可朝になります。最近、可朝の名前が空きまして。いつでもおっしゃってください」と3月に亡くなった方正の大師匠に当たる月亭可朝の名前を出して悪ノリ。「たかだか10年。やっと10年。まだ10年という感じ。一生懸命、汗をかいて。山崎邦正が落語家になっていく姿を見てもらえたらいい」とエール。方正は「60歳の自分が“10周年の50歳で3席やったな”といい思い出になる。来年もやりたい」と誓った。

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2018年5月11日のニュース