杉本七段 敗戦にも満足感「今日という一日は素晴らしいもの」

[ 2018年3月9日 05:30 ]

藤井六段 師匠・杉本七段を撃破

<王将戦1次予選2回戦>師匠の杉本七段(右)に勝った藤井六段
Photo By スポニチ

 指し直しも含め2局分、8時間20分にわたる師弟対決を楽しんだ杉本は「私の棋士人生で一番注目された対局。勝負としては残念だが、今日という一日は素晴らしいものだった。藤井六段にお礼を言いたい」と感慨深げ。愛弟子の成長に「強さは証明されている。改めて私が話すことではない」と目を細めた。

 自身の師匠、故板谷進九段が揮毫(きごう)した「忠」の字入りの扇子を持参した。「私がプロ入り前の19歳の時に亡くなり、公式戦対決の夢はかなわなかった」。だからこそ、この日の対局は特別で「形を変えて師匠という立場だが(弟子と)対決できてうれしく思う」と目をうるませた。再戦についても「できるならしたい」と願っていた。

続きを表示

2018年3月9日のニュース