金メダリスト清水宏保氏 栄光からの転落、そして再起「このままではいけない」

[ 2018年2月7日 16:51 ]

長野五輪スピードスケート金メダリストの清水宏保氏
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 元男子スピードスケート金メダリストで、経営者として活躍する清水宏保さん(43)が7日放送のTBS「ビビット」(月〜金曜前8・00)にVTR出演。現役引退後の壮絶人生を赤裸々に語った。

 清水さんは1998年長野オリンピックでスピードスケート男子500メートルに出場し、日本人初の金メダルを獲得、旗手も務めた。スピードスケートワールドカップには35回も優勝するという偉業を成し遂げスピードスケートの“レジェンド”と呼ばれるが、惜しまれながらも35歳で現役を引退した。

 引退後の2010年、モデルと結婚。テレビ解説やコメンテーターとして活躍していたが、経営に興味があり、人脈を増やすため高級クラブに通いつめ、不倫スキャンダルを報じられ、それが原因で離婚した。「スピード離婚」など何事にも“スピード”と言われたという。

 38歳の時、衆議院議員選挙に出馬。応援に来た歌手の松山千春(62)に注目が集まるだけで票は集まらず、大差で落選。生活も大きく変わり、東京の高級マンションから家賃4万円代の札幌のアパートへと引っ越し。「小さい冷蔵庫と電子レンジとベッドと最低限の着替えだけ」となった。「これからどうなっていくんだろうという不安感と、こういう生活もなんか悪くないなって感じと…失うものがないじゃないですか」と当時を振り返った。

 2013年に貯金をはたいて札幌市内にスポーツ系の治療院を開業。新たな道を歩み始めた。2年前にはスポーツジムをオープンさせるなど事業を拡大。現在は30人超の従業員を抱えるまでに成長。私生活でも昨年、新たに出会った女性と再婚。先月長女が生まれた。

 「元妻をはじめ番組関係、選挙時のスポンサーにはご迷惑をおかけして…。このままではいけないなぁっていうのと自分が関わってきた運動を、リハビリ含め多世代向けてその地域に提供できたらいいなとという思いはあります」と熱く語った。

 スタジオでは江原啓之(53)が「傷つくことで終わらず磨かれてる。素晴らしい経験」と清水さんの再起を称えた。

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