盗作疑惑Amazonドラマ「チェイス」最新話配信されず 不満の声相次ぐ「続きが見たい」

[ 2018年1月27日 13:08 ]

 ジャーナリスト・清水潔氏の著書を盗作した疑惑が持ち上がり、発行元の新潮社が配信中止を申し入れたAmazonオリジナルドラマ「チェイス」の最新第7話が予定の26日に配信されず、視聴者からはレビュー欄やSNSなどで不満の声が上がっている。

 「全7話なのに…すごく続きが見たいのに。超期間限定でもいいから配信してくれないかな。いろいろあるのは分かってるけど、最終話だけ見られないのはちょっとなぁ」「真犯人の分かるであろう回(すなわち原作にはないであろう回)を前に配信が止まるとは…。よくできたドラマだけに残念です」「とても楽しみにしています。7話、配信されないんでしょうか?見たいです!」などの声が続出した。

 「チェイス」第1章は昨年12月22日に第1話と第2話を配信。以後、毎週金曜、12月29日に第3話、1月5日に第4話、1月12日に第5話、1月19日に第6話を配信。26日に第7話(最終回)が配信される予定だった。

 ドラマ開始後、清水氏のノンフィクション「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」と酷似しているとの指摘が多数届いた新潮社は今月18日、17日付の書面で即時中止を申し入れたと発表した。

 「殺人犯…」は栃木、群馬県境で女児5人が殺害されるか行方不明になった事件を追った作品。「チェイス」はフリージャーナリストらが27年前の連続幼女殺人事件に迫るサスペンスで、新潮社によると「殺人犯…」とストーリー展開や情景描写、セリフなどで共通点、類似点が多数あった。

 ドラマを共同制作するジョーカーフィルムズは今月1日付で「客観的に明らかとなった周知の事実を踏まえて“架空の物語”を創作した」とのコメントを発表。新潮社の申し入れを受け、Amazonは「対応を検討中」としていた。予定の26日に第7話が配信されなかったことについて、番組公式サイトや公式ツイッターには中止か延期かなどのコメントはない。

 「殺人犯…」は2013年の書籍発売後から映像化のオファーがあったが、新潮社は「遺族の感情に配慮」し、映像化に慎重な姿勢を崩しておらず、今回の「チェイス」に関しても「制作には関知していない」としている。

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2018年1月27日のニュース