テレ東「路線バス旅Z」“反省会”経て挑む第3弾 新コンビの関係にも変化

[ 2017年9月23日 05:00 ]

「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z 第3弾」に出演する(右から)田中要次、ラブリ、羽田圭介氏(C)テレビ東京
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 テレビ東京「土曜スペシャル」の人気企画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z(ゼット)第3弾」(後6・30)が23日に放送される。俳優の田中要次(54)と芥川賞作家の羽田圭介氏(31)が新コンビを組んで3度目の旅。7月8日放送の第2弾では目的地にたどり着くことができず、早くもバス旅の“洗礼”を浴びた。前回の失敗を踏まえ、スタッフとともに“反省会”を行ったという2人。番組を手掛ける同局・越山進プロデューサーに第3弾の見どころを聞いた。

 第2弾では、山梨県・富士山から栃木県・那須岳を目指した田中と羽田氏。だが序盤のタイムロスが響いてゴール地点にたどり着くことができず、リニューアル後初めての失敗を喫した。越山氏は「初めての失敗だったので、かなり落ち込んでいましたね。ゴールできなければ、こういった感じになるんだと身をもって感じたようでした」とロケ直後の2人の様子を語る。

 前回が失敗に終わった原因の一つとして「リサーチ不足」を挙げる。「一度ルートを決めると他の情報を詳しく調べずに行ってしまうんです。途中でバスの運転手さんから他のルートの情報をいただいたりしたんですけど、それを調べなかったり。リサーチ不足が“歩きすぎ”を招きましたね。田中さんと羽田さんには“バスがつながらなければ歩けばいいんでしょ?”という考えがあるんです。確かにバスがなければ歩くしかないんですけど、歩けば体力を消耗するし、時間もロスするのでタイムリミットが近づきますよね」と敗因を分析する。

 また、リニューアル前に出演していた太川陽介(58)蛭子能収(69)コンビと比べて「粘りが足りないかもしれない」と指摘。「情報収集の面では、もう少し地元の人やバスの運転手に聞いた方が楽かなと思います。田中さんと羽田さんはまだ若いので基本的に歩くことを苦にしませんが、太川さんの場合は“絶対に歩きたくない”蛭子さんがいましたからね。 “歩けばいいでしょ”というスタンスと、“絶対に歩きたくない”というスタンスの違いですね」と笑う。

 何としても次はゴール地点にたどり着く――。第3弾のロケを迎えるにあたり、田中と羽田氏は越山氏をはじめとするスタッフとこれまでの旅の“反省会”を実施した。「我々は『とにかくがむしゃらに歩く戦略だと、これから毎回失敗しますよ。もう少し入念にリサーチをしましょう』とアドバイスしました。当てずっぽうで行くとつらいことが待ち受けていることが多いので。田中さんは『確かにそうだよね』とうなずいていましたね」と越山氏はその内幕を明かす。

 すると、反省会の効果は第3弾のロケでいきなり表れたという。「勢いだけで行動しなくなりましたね。無謀なことをしなくなりました。ロケ地が東北だったので、1日のバスが数本という場合も考えられるじゃないですか。選択を間違えれば一発でゲームオーバーという可能性も秘めているので、慎重になっていましたね。失敗するつらさを一回経験したので、成功したいという思いがあるのだと思います」と2人の“成長”を称える。

 第3弾ではマドンナ(女性ゲスト)にモデルのラブリ(27)を迎え、日本三景の一つ宮城県・松島から秋田県北西部の白神山地を目指す。今回のルートで最大の“難関”となるのが、青森県から栃木県まで延びる日本最長の山脈、奥羽山脈。越山氏はこの“山越え”が最大の見どころだと語る。

 「山を越えようとしたら地元の人に『熊が出るから危ない』と全力で止められました。ガチンコでロケをしているので、ハンターも準備していませんし、猟友会の皆さんに来てもらうわけにもいきませんし…。まさか“熊の問題”が発生するとは思いませんでしたね。あと、宿探しにも苦労しました。第2弾の失敗を反省して序盤から順調だったんですが、落とし穴が待っていましたね。結局、ゴールできるかどうかというところは紙一重になっています」

 また、“田中&羽田コンビ”の関係性にも変化が。「今回は田中さんと羽田さんが少しもめます。今まではそういった場面はありませんでしたが、お互いがかなり慣れてきたので“我”が出てき始めましたね」と新たな見どころもアピールした。

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2017年9月23日のニュース