山田孝之 自身題材「映画 山田孝之3D」カンヌに正式応募!ドラマが現実に

[ 2017年3月25日 01:30 ]

「映画 山田孝之3D」のポスタービジュアル(C)2017「映画 山田孝之」製作委員会
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 俳優の山田孝之(33)を3Dで体感する映画、その名も「映画 山田孝之3D」(監督・松江哲明&山下敦弘)が今年6月16日に公開される。山田がカンヌ国際映画祭を目指す過程を記録したテレビ東京のドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」(金曜深夜0・52)をきっかけに生まれた作品で、今年の同映画祭(5月17〜28日)に正式応募。ドラマが現実になった。山田は「この映画には僕の今までの人生と、これからのすべてが詰め込まれています」と話している。

 「山田孝之のカンヌ映画祭」は「カンヌ映画祭で賞を獲る」を目標とする山田と、2015年1月期の同局ドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」や映画「リンダ リンダ リンダ」「苦役列車」などで知られる山下監督に密着したドキュメンタリードラマ。映画「童貞。をプロデュース」などで知られる松江氏が監督を務め、深夜ドラマながら異色作として大きな話題を集めた。

 24日深夜に放送された同ドラマの最終回。山田プロデュース、山下監督、芦田愛菜(12)主演による映画「穢の森」が頓挫。山田は故郷・鹿児島に戻り、自分を見つめ直す。そして、終盤「映画を作りたい」「僕を映画にする」と撮影を開始(「映画 山田孝之3D」)。ラストは山田がカンヌ映画祭の公式サイトに名前を入力する(応募する)シーンだったが、カンヌを目指す映画製作&応募は本当の話になった。

 「映画 山田孝之3D」には芦田が友情出演。解禁されたポスタービジュアルは宇宙をイメージし「山田孝之全告白」のキャッチコピーがあるが、その全貌は明らかになっていない。松江監督は「山下君から『山田君が自分を題材にした映画を撮りたいと言ってるんだけど』と相談され、カメラ目線でこれまでの人生を語る山田孝之を見た時、この映画は彼の脳内にダイブするようなドキュメンタリーにしなければならないと覚悟を決めました。山田君が目からビームを発しながら訴えてくるからです。『もっと飛べ!』と。僕の勘違い、または洗脳されていただけかもしれませんが、3Dだからこそ効く体感映画が完成してしまったと自負しています。あの目力に注意して、ご覧ください」と話している。

 山田は「2016年、僕と山下さんは手を取り合い、衝突を重ね、決別し、再び手を取り合い、1つの映画を完成させました。この映画には僕の今までの人生と、これからのすべてが詰め込まれています。それを引き出せたのは山下さんとの関係なしでは成せないことでした」と振り返り「そして、そのすべてを見届けてくれた芦田さん。 僕は芦田さんと出会ったことでたくさん失い、たくさん発見することができました。いつか芦田さんのような大人になるため、山田孝之は現実をぶち壊し続けて生きていきます」と決意表明。

 山下監督は「山田孝之君とこの3年間いろいろなことがありました。 『真剣じゃないと芝居ができない』から始まり、しまいにはナパーム爆破してからの逃亡…。 山田君とは二度と映画は作れないんじゃないかと諦めていましたが、この度、芦田愛菜さんのおかげで1本の映画を作ることができました。これは人間、山田孝之と山下敦弘のけじめとしての映画です。 どうか皆さま劇場で見届けてください。この映画を芦田愛菜さんに捧げます」と芦田に感謝している。

 今年、第70回の節目を迎えるカンヌ国際映画祭。審査員長はスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督(67)。山田が応募した部門は明らかになっていないが、上映作品などの公式セレクションは4月中旬に発表予定。審査を経て作品が選ばれ、山田がカンヌの晴れ舞台に呼ばれるのか、注目される。

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2017年3月24日のニュース