三浦翔平 脱さわやかイケメン「そうじゃないと僕はダメになる」

[ 2017年2月7日 10:45 ]

夢中論 三浦翔平(下)

今後について熱っぽく話す三浦翔平
Photo By スポニチ

 さわやかなイケメン俳優の代表格と言える三浦翔平(28)。ジュノンボーイ出身の彼は、その甘いルックスからは想像しがたい趣味を持っている。それは体がぶつかり合うシュートボクシング。ケガを恐れずに立ち向かうことで、肉体も精神も強くなっている。俳優人生を生き抜くべく、戦いの場に身を置いている。

 鍛え上げた体を作品で見せる機会も増えている。放送中のテレビ朝日ドラマ「奪い愛、冬」(金曜後11・15)では、風呂のシーンなどで肉体をさらけ出す。さわやかな顔に、細マッチョのボディーのギャップで女性視聴者をメロメロにしている。

 「ジムに行くことで一番大きいのはストレス発散。それと、人と戦うことが楽しい」。自分自身の人生も今、戦いの時だ。「もう“さわやかイケメン”のキャラクターは終わりでいいかなって思うんですよ。そうじゃないと僕はダメになる」

 07年のジュノンスーパーボーイコンテストをきっかけに芸能界入りして10年。築き上げた少しヤンチャでさわやかな男というキャラクターを捨ててもいいと覚悟している。「この先も俳優を続けていくことを考えると、社会派やアクション作もやらなきゃならない」。ジム通いは役者の幅を広げていく自己プロデュースのひとつでもある。

 30代を前にした今、頭の中にあるのは危機感。「次から次に若い世代の俳優が出てくるじゃないですか。怖いですよ。でも、上を見たら、旬くん(小栗旬)、孝之くん(山田孝之)のようにずっと一線で戦ってる人もいる。そうならなきゃいけないし、超えないといけない」

 そうした思いは現場でも出る。高校教師役で出演する映画「ひるなかの流星」(3月24日公開)は、相手役が単独初主演の永野芽郁(17)、恋敵の高校生役は演技経験の少ない「EXILE」の白濱亜嵐(23)。関係者は「監督とプロデューサーと一番話をしていたのが三浦さんでしたね」。自分の演技だけに集中しているワケにいかないと、若手だけの場でも積極的に意見した。シュートボクシングの練習で自身と向き合うように、とことんまで突き詰めることで周りの良さも引き出している。

 「僕ね、戦国武将だと織田信長が好きなんです」。鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス――。信長の人柄を表した有名な一句。「その通りだと思うんです。自分ができなかったらクビになっても仕方ない。力がなかったってことなんで」。その力を蓄えるために、もがいて戦っている。

 ◆三浦 翔平(みうら・しょうへい)1988年(昭63)6月3日、東京都生まれの28歳。07年のジュノンスーパーボーイコンテストで理想の恋人賞 などを受賞。08年に日本テレビ「ごくせん」でドラマデビュー。11年に映画「THE LAST MESSAGE 海猿」で日本アカデミー賞新人俳優 賞。出演作は「ダメな私に恋してください」「好きな人がいること」など。1メートル81、62キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2017年2月7日のニュース