日テレ3年連続で年間視聴率3冠 強さ変わらず 五輪期間も健闘

[ 2017年1月2日 11:15 ]

3年連続して年間視聴率3冠を達成した日本テレビ
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 日本テレビは2日、2016年の年間平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が全日(午前6時〜翌日午前0時)ゴールデン(午後7〜10時)プライム(同7〜11時)の各時間帯で首位になり、3年連続の「3冠」を達成したと発表した。

 全日=8・4%、ゴールデン=12・3%、プライム=12・0%だった。対象は16年1月4日〜17年1月1日。14年は全日=8・4%、ゴールデン=12・6%、プライム=12・5%。15年は全日=8・6%、ゴールデン=12・6%、プライム=12・5%。

 視聴習慣が根付き、レギュラー番組が引き続き好調。日曜夕から夜の「笑点」「真相報道バンキシャ!」「ザ!鉄腕!DASH!!」「世界の果てまでイッテQ!」「行列のできる法律相談所」「おしゃれイズム」が最強の流れで、今年も変わらぬ強さを示した。

 朝の情報番組「ZIP!」、夕方のニュース番組「news every.」が堅調。「ZIP!」は16年2月に月間平均視聴率9・3%を記録し、2011年4月の番組開始以来、初の同時間帯横並びトップに。全日の視聴率アップに貢献した。

 8月のリオデジャネイロ五輪期間中は、開閉会式や競技中継全番組の視聴率トップテンのうち、NHKが9番組を占めるなど民放各局は苦戦したが、日本テレビは健闘。女子マラソンの裏番組になった「行列のできる法律相談所」には、お笑いタレントの今田耕司(50)が12年ぶりに出演。視聴率は15・0%と前4週平均の14・0%を上回った。

 男子マラソンの裏番組になった日も「行列―」は15・1%、「おしゃれイズム」は12・1%と前4週平均を超えた。ドラマも各局ともに1桁台が続く中、8月17日の「家売るオンナ」は11・6%。裏番組は4連覇に挑む伊調馨ら女子レスリングの試合が放送されたが、ドラマで善戦。五輪以外の番組を楽しみたい視聴者をうまく取り込んだ形となった。

 ドラマは水曜10時枠が堅調。1月期「ヒガンバナ」は期間平均9・6%と2桁に届かなかったが、4月期「世界一難しい恋」、7月期「家売るオンナ」、10月期「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」はそれぞれ2桁台と結果を残した。

 15年から新設した日曜のドラマ枠(日曜後10・30)は「臨床犯罪学者 火村英生の推理」「ゆとりですがなにか」「そして、誰もいなくなった」「レンタル救世主」と良作が揃い、視聴者の満足度が高かった。中でもクドカンこと宮藤官九郎(46)が脚本を手掛け、ゆとり世代の苦悩をリアルに描いた「ゆとりですがなにか」は注目を集めた。

 水曜10時枠とは対照的に、土曜9時枠は年間を通じて苦戦した。ドラマのコンセプトなど、ターゲットとしているファミリー層へのアプローチに改善の余地がありそうだ。

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2017年1月2日のニュース