紅白裏「ガキ使」いかに強いか 他局は2桁遠く 格闘技から“王座”奪う

[ 2017年1月2日 17:00 ]

「絶対に笑ってはいけない科学博士24時」記者発表に出席した(左から)月亭方正、松本人志、遠藤章造、田中直樹(浜田雅功は声帯炎のため会見欠席)
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 昨年大みそかに放送された日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP!絶対に笑ってはいけない科学博士24時」(後6・30〜深夜0・30)の平均視聴率(関東地区)が2日、ビデオリサーチから発表され、第1部(後6・30)は17・7%、第2部(後9・00)は16・1%を記録した。

 「第67回NHK紅白歌合戦」(後7・15〜11・45)と同時間帯の民放首位の数字。「ガキ使」大みそかSPが紅白裏民放トップを獲得するのは7年連続となった。他局の数字を見ると、これがいかに“偉業”かが分かる。

 テレビ朝日は7時間のクイズ特番「くりぃむVS林修!年越しクイズサバイバー2016」(後6・00〜深夜1・00)を放送。お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」と予備校講師でタレントの林修氏(51)が3年連続MCを務めた。最も視聴率が高かったのは午後6時からの60分間で、7・1%。

 TBSは「史上最大の限界バトル KYOKUGEN2016」(後6・00〜11・35)を放送。最も視聴率が高かったのは午後6時からの170分間で、6・5%。

 テレビ東京は「30秒後に絶対見られるTV」(後7・00〜9・30)「ボクシング2大世界戦」(後9・30〜11・30)。視聴率が高かったのはボクシングで、3・9%。

 フジテレビは「RIZIN WORLD GP決勝戦」(後6・00〜11・45)を放送。最も視聴率が高かったのは午後7時からの120分間で、7・1%。

 つまり「ガキ使」以外に視聴率2桁は遠く、ダブルスコアの差がついた。

 大みそかの紅白裏民放の目玉といえば、一時期は格闘技だった。2009年には、TBS「格闘技史上最大の祭典◇Dynamite!!勇気のチカラ」が16・7%を記録。紅白裏民放トップに輝くほどだった。

 この09年に「ガキ使」第1部は16・4%と格闘技に肉薄。翌10年には紅白裏民放トップの座を奪い、10年=15・3%。11年=18・7%、12年=16・8%、13年=19・8%、14年=18・7%、15年=17・6%、16年=17・7%と“王座”に君臨している。

 一部、マンネリ化や出演者の高齢化の声も聞かれる。ダウンタウンの松本人志(53)も大みそか特番10年目を迎えた15年の会見で「まあ卒業、ファイナルにふさわしいと感じた。ひと区切りにはなると思う」、今年の会見も「(紅白)打倒というか、どっちかというと、われわれも紅白に出たい側。ヒット曲さえあれば。来年はヒット曲を出して、この番組から卒業したい」と冗談めかしながらボヤキが止まらない。

 しかし、松本らの体力が続く限り、大みそかに大笑いしたいファンは数え切れないに違いない。

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2017年1月2日のニュース