「真田丸」塙団右衛門演じる小手伸也 役と“シンクロ”「自己紹介に特化」

[ 2016年11月19日 10:20 ]

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で塙団右衛門(ばん・だんえもん)を演じる俳優の小手伸也(42)。歴史上の人物と現代の俳優、2人の“行動パターン”には意外な共通点があった。

 塙団右衛門は大阪冬の陣で敵陣を夜襲し、「夜討ちの大将 塙団右衛門」と書かれた木札を陣中にばらまいたという伝説を残す人物。「真田丸」の初登場シーンでも、「塙団右衛門参上」と書かれた木札をまるで名刺交換のように真田幸村(堺雅人)に手渡した。

 フリーの俳優として活動していた時期が長い小手は「(塙団右衛門は)自己紹介に特化しているやつだと思ったんですけど、よく考えたらフリーの舞台俳優も名刺を持ってその現場その現場であいさつするわけですよ。『小手伸也です』と。あれ、団右衛門と小手伸也ってやっていること同じだな」と笑った。

 塙団右衛門は主君を次々と変えた経歴もあるが、その点に関しても「僕もいろんな演出家さん、監督さんの下で、いろんな場で名を売っていったことを下地にしていった」とシンパシーを感じているという。塙団右衛門の生き方は当時の感覚では異質だったのかもしれないが、「現代的な感覚だったのかなと。忠義というよりも派遣みたいな感覚。和を尊ぶというより個人主義。そういう感覚は今の僕らの生き方にちょっと近いのではないかな」と思いを代弁した。

 自身の名を売りたいという思いと同時に「どちらかというと塙団右衛門を知ってくださいという気持ちが強いですね」。キャラクターも思いもシンクロした小手と塙団右衛門。「名を売りたいという動機が同化して、小手でも塙でもいいいやって感じになっちゃってますね。二人三脚で頑張っていきたいです」と一心同体を強調した。

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2016年11月19日のニュース