直木賞作家の珠玉サスペンス映画化 三浦しをん作品に新たな「光」

[ 2016年10月22日 05:30 ]

映画「光」に主演する井浦新
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 「舟を編む」や「まほろ駅前」シリーズなどで人気の直木賞作家・三浦しをんさん(40)のサスペンス小説「光」が映画化される。08年に単行本が発売。暴力とは何かを問うダークな作品で、明るいテーマが多い三浦作品の中では異色の野心作だ。

 離島で暮らす中学生の信之は天災で全てを失い、共に生き残った幼なじみで恋人の美花を救うためにある罪を犯す。25年後、都会で妻子と生活する信之のもとに、島の生き残りの一人である輔(たすく)が現れ、封じ込めていた事件の真相が明らかになっていく。

 逃れることのできない運命に翻弄(ほんろう)される主人公の信之を演じるのは井浦新(42)。事件をネタに信之と美花を脅す輔を瑛太(33)、女優になった美花を長谷川京子(38)、信之の妻で主婦の南海子(なみこ)を橋本マナミ(32)が演じる。メガホンは、直木賞受賞作を映画化した「まほろ駅前多田便利軒」(11年)と「まほろ駅前狂騒曲」(14年)に続き、三浦作品3度目となる大森立嗣監督(46)。

 8月から9月末まで撮影を行い、井浦は「映画だからこその生命感あふれる“光”が生まれたと思います」と手応え十分。長谷川は「それぞれの人物がぶつかり合い、どのような作品になるのか私自身楽しみです」と完成を心待ちにしている。

 輔と南海子の濡れ場もあり、橋本は「今までやったことのないような刺激的なベッドシーンがあるかも!?見てからのお楽しみ」とコメント。相手役の瑛太はこの場面について「皆さんの期待を裏切らないシーンになった」と自信を見せている。他に南果歩(52)、平田満(62)が出演。来年秋公開。

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