「真田丸」大坂の陣編突入!「五人衆」は「太陽にほえろ!」イメージ

[ 2016年10月22日 08:00 ]

大河ドラマ「真田丸」で勢揃いする「大坂五人衆」(左から真田幸=堺雅人、毛利勝永=岡本健一、後藤又兵衛=哀川翔、長宗我部盛親=阿南健治、明石全登=小林顕作)(C)NHK
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 俳優の堺雅人(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)は、23日放送の第42話「味方」から“最終章”に突入する。ドラマ全体を四季に例えると「冬」。物語が大坂の陣へと向かう“熱き冬”の幕開けで「大坂五人衆」が勢揃いする。

 第1話から第13話の「上田編」が「春」、第14話から第31話の「大坂編」が「夏」、第32話から第41話の「三成・九度山編」が「秋」。「冬」は真田信繁(堺)が幸村と名乗り、豊臣軍の将として徳川軍と戦う「大坂の陣」(1614、15年)が描かれる。幸村が「日の本一の兵(つわもの)」と後世に名を残し、軍記物や講談で知られる猛将・幸村の側面もクローズアップされる。

 大坂の陣において活躍した5人の牢人が「大坂五人衆」と呼ばれる。幸村、哀川翔(55)演じる後藤又兵衛、岡本健一(47)演じる毛利勝永、阿南健治(54)演じる長宗我部盛親、小林顕作(45)演じる明石全登。

 後藤又兵衛は黒田孝高(黒田官兵衛)ら黒田家に仕えた猛将。毛利勝永は父・毛利勝信の代から豊臣秀吉(小日向文世)に仕えた。長宗我部盛親は土佐の戦国大名・長宗我部元親の四男。家督を継いだが、関ヶ原の戦いで西軍に付いて没落。明石全登は宇喜多秀家(高橋和也)の重臣だったキリシタン武将。関ヶ原の戦いで宇喜多家が没落して牢人に。豊臣秀頼(中川大志)の使者として、信繁を幽閉されていた九度山から大坂城に招いた。

 キャスティング担当の家冨未央プロデューサーによると、今回の「大坂五人衆」の配役やキャラクター設定は名作刑事ドラマ「太陽にほえろ!」を参考にした。「真田丸」の脚本を務める三谷幸喜氏(55)が発想したという。

 「太陽にほえろ!」は1972~86年に日本テレビで放送。七曲署の刑事たちを活躍を描いた。石原裕次郎さんが演じた“ボス”こと藤堂係長を中心に、個性的なキャラクターや殉職という衝撃的な展開が話題を呼び、大ヒット。79年7月20日には「スリラー・アクション」ドラマ歴代1位となる平均視聴率40・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出している。

 三谷氏には顔立ちのイメージもあったという。2006年にNHK入局の家冨氏は「太陽にほえろ!」のリアルタイム世代でなかったため、スマートフォンに「太陽にほえろ!」の出演俳優の写真を入れ「常に見ていました」と振り返る。最終的には「スタッフみんなで相談しながら、キャストを決めました」

 例えば、毛利勝永は今回、銃の名手という設定。ボス、山さん(露口茂)、長さん(下川辰平さん)、殿下(小野寺昭)、ゴリさん(竜雷太)ら…。今回の「大坂五人衆」が「太陽にほえろ!」のどの登場人物に当たるのかは、見てのお楽しみ。視聴者にはまた1つ、見どころが増えそうだ。

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2016年10月22日のニュース