映画監督A・ワイダ氏が死去 ポーランドの巨匠

[ 2016年10月10日 09:27 ]

 AP通信によると、「灰とダイヤモンド」や「大理石の男」などの作品で知られるポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダ氏が9日、死去した。90歳。入院中だった。

 1926年生まれ。国立映画大学を卒業し映画界入り。50年代の「世代」「地下水道」「灰とダイヤモンド」の「抵抗3部作」は、反ナチス抵抗運動を題材としながら、共産主義体制への抵抗を暗示し、国際的に高い評価を受けた。

 60年代から80年代初頭にかけて精力的に作品を撮り続け「白樺の林」でモスクワ国際映画祭監督賞、「約束の土地」で同映画祭金賞を受賞した。

 81年、自主管理労組「連帯」を積極的に支持し「鉄の男」で同労組のワレサ議長(当時)に自分自身を演じさせて、同年のカンヌ映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した。

 2000年に米アカデミー賞名誉賞を授与された。

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