カープ優勝決定視聴率 広島地区瞬間最高71%!平均でも60・3%

[ 2016年9月13日 05:30 ]

<巨・広>男泣き…。緒方監督に続き胴上げされた黒田は宙を舞いながら歓喜の涙

 広島カープが25年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた試合を中継したNHK「プロ野球 巨人―広島」(10日後7・30)の地元・広島地区の平均視聴率が60・3%(ビデオリサーチ調べ)だったことが12日、分かった。

 広島地区の1981年以降の歴代平均視聴率としては、広島がリーグ優勝を決めた86年10月12日のヤクルト―広島戦の63・5%(テレビ新広島)に次ぐ2位の記録となった。瞬間最高視聴率は午後9時44分と同9時48分で71・0%。緒方孝市監督と黒田博樹、新井貴浩両選手が胴上げされる場面と緒方監督の優勝インタビューの場面だった。

 広島県の人口は約282万人(県調べ、8月1日現在)。71・0%は、単純計算で県民約200万人が歓喜の胴上げを目撃したことになる。テレビ局関係者は「いかに広島カープが地元の人たちから愛されているかが数字に表れている。広島地区でも例年は紅白歌合戦が年間の最高視聴率になることが多いが、今年は間違いなく広島戦が1位になるだろう」と話した。

 この日、都内で開かれたオーナー会議に参加した松田元オーナー(65)も驚異的な視聴率について「それだけ興味を持って見守ってくれていたんですね。感動的だったし、うれしかった。(他球団の)オーナーからも喜んでもらった」と話した。

 スポーツ番組の歴代最高平均視聴率は、64年10月23日の東京五輪女子バレー・日本―ソ連戦などの中継の66・8%(関東地区)。今回の広島戦・広島地区の数字は、サッカーW杯中継で3位にランクする98年6月20日のフランス大会・日本―クロアチア戦60・9%(関東地区)に肉薄している。広島が今後、日本シリーズに進出した場合、数字のさらなる上積みも期待できそうだ。

 なお関東地区の平均視聴率は16・8%、瞬間最高は午後9時40分の23・6%だった。

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2016年9月13日のニュース