中村橋之助、浅草でお練り　芝翫襲名に向け、成功祈願

　歌舞伎の大名跡「中村芝翫」の八代目を１０月に襲名する歌舞伎俳優の中村橋之助（５０）と息子３人が２９日、襲名披露興行の成功を祈願し、東京・浅草で華やかに「お練り」を行った。

　橋之助は「台風の合間を縫ってのお練りとなりました。たくさんの方にお披露目できることはありがたい」と朗らかに語った。雷門前から仲見世へと練り歩くと、集まった大勢のファンや参拝客から屋号の「成駒屋！」や「八代目！」というかけ声が飛んだ。

　橋之助は、２０１１年に死去した父で名女形だった七代目芝翫さんの名を継ぐ。同時に、橋之助の長男国生（２０）は四代目橋之助を、次男宗生（１８）は三代目福之助を、三男の宜生（１４）は四代目歌之助をそれぞれ襲名する。

　４人の襲名披露興行は１０～１１月の歌舞伎座を皮切りに、全国を巡る。