春風亭昇太“笑点効果”で3度目大河 義元愛アピール「今川家復権を」

[ 2016年7月12日 14:46 ]

2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」追加キャスト発表会見に登場した春風亭昇太

 女優の柴咲コウ(34)主演で来年放送されるNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)のキャスト発表会見が12日、東京・渋谷の同局で行われ、柴咲とともに新たな出演者6人が登壇。徳川家康役の阿部サダヲ(46)、大河初出演となる井伊直政役の菅田将暉(23)、瀬名役の菜々緒(27)のほか、今川家の面々を演じる春風亭昇太(56)、浅丘ルリ子(76)、尾上松也(31)が出席した。

 本作は戦国時代の女性城主・井伊直虎(なおとら)の生涯を描く物語で、脚本は13年の連続テレビ小説「ごちそうさん」で岡本幸江チーフプロデューサー(CP)と組んだ森下佳子さん(45)が担当する。

 新キャストを迎えた柴咲は「新たな緊張感が生まれつつ、皆さん、物凄いキャリアをお持ちなので、いろいろ教えていただきながらやりたい。主演ですので、皆さんとお話を交えながら盛り上げていきたい」とあいさつした。

 今川義元を演じる昇太は「軍師官兵衛」(14年)、「花燃ゆ」(15年)に続いて3度目の大河出演。もともと歴史好きだといい、静岡県出身で地元出身の大名だった今川義元への思い入れは特別なもの。「ちょっと前の今川義元は雑に扱われることが多かった。決して今までのようなダメっぽい感じの人ではないと言われたのでぜひと。歴史が大好きで、特に今川家が大好き。普段着ている着物も今川家の紋を勝手に使っているぐらい、愛していますので、非常に嬉しい」と抜てきに目を輝かせた。

 「織田信長を引き立たせるためには、今川義元をあまりいい感じにしないほうが良かったのかなと。それなのであまりイメージが良くない」とこれまでの義元像を分析しつつ、「そんな人のはずがない。非常に先進的な戦国大名だったんですが、誤解も多いので本当に今川家の復権をできるんじゃないかと期待しております。そのためにも頑張りたい。静岡県の人に怒られないように義元を演じたい」と気合を入れた。

 そんな昇太について岡本CPは「このドラマにおける義元公は井伊家にとって非常に怖い存在。今までのイメージをひっくり返してほしかった。『笑点』の司会で新たなステップに踏み出されて、昇太さんにお願いするとまったく違う面を出していただけるのでは」と起用理由を説明した。

 その義元の母・寿桂尼を演じる浅丘は「竜馬がゆく」(68年)、「花神」(77年)以来の大河出演。岡本CPは舞台「桜の園」(12年)での演技を見て、浅丘へのオファーを決めたといい、浅丘は40年ぶりの大河出演に当初は「どうしようかな」と思ったという。それでも「少し緊張もありますが、慣れれば大丈夫だと思います」と貫禄の言葉。普段から「勉強が嫌い」で「原作などは読まない」という浅丘。「大事なことはプロデューサーに教えてもらっていたんですが、まさか昇太さんが私の息子とは思いませんでした。現場で掴んでやりたい」と話し、笑いを誘った。

 松也は義元の息子である氏真を演じる。「八代将軍吉宗」(95年)、「葵徳川三代」(00年)、「天地人」(09年)に続いて4度目の大河出演。「今までの時代劇ドラマの中でもフィーチャーされたことが少ない役なので、今回は氏真を深いところまで彼の人生も置いたいと聞いてやり甲斐を感じた。浮き沈みをうまいこと演じられたら。悪行を働く役は大好き。楽しみつつも演じられたらいい」と話した。

 会見には欠席したが、いずでも大河ドラマ初出演となる菩提寺の僧・傑山役の市原隼人(29)、小野玄蕃役の井上芳雄(37)、瀬名の母・佐名役の花總まり(43)、松下常慶役の和田正人(36)、高瀬役の高橋ひかる(14)、昊天役の小松和重(48)の出演も発表された。

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2016年7月12日のニュース