冨田さん自分で110番も…通信指令センターが位置情報確認せず

[ 2016年5月25日 05:35 ]

送検のため警視庁小金井署を出る岩埼友宏容疑者

 事件発生直後に目撃者が110番した1、2分前に、冨田さん本人が「助けて。きゃー」と110番していたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、目撃者が21日午後5時6分に「女性が刺されている」と110番。その前に冨田さん本人が自身の携帯電話から110番していた。しかし、警視庁の通信指令センターで電話を受けた担当者が携帯電話の位置情報を確認していなかった。小金井署に出動を指示するのが遅れた可能性がある。

 岩埼容疑者が「(最寄りの駅から)現場に着くまでに冨田さんに声を掛けたが、無視されたので追い掛けた」と供述していることも判明した。

 また岩埼容疑者のものとみられるブログに、事件の約3週間前、冨田さんの実家の最寄りとなる駅の名前が投稿されていたことも分かった。ブログには4月29日朝、ツイッターで拒絶されたという投稿があり、同日夜には、冨田さんの実家がある長野県内の自治体と、駅名が記されていた。やりとりができなくなった岩埼容疑者が接触を図ろうとした可能性もある。

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