西川ヘレン 来年金婚式…きよしには「100まで頑張ってもらわんと」

[ 2016年4月24日 13:00 ]

着物姿で笑顔を見せる西川ヘレン

西川ヘレン「大人の魅力」(下)

 しっかり者で大家族を仕切り、夫を立てて自らもバリバリ働く。いつも和装で古風に見えるが、その歩みは最先端を行く現代女性そのものだった。タレント・西川ヘレン(69)。結婚生活50周年を前に、夫・西川きよし(69)を襲った病魔や義母の死。きよしの完全復活へ向けた戦いを語った。

 ことし1月20日に決まった手術。もう一つ難題が同時進行していた。家族総出、24時間態勢が1年続いたきよしの母・清意(きよい)さんの看護だ。1月1日、家族で病院へ行くと医師から「大事なお時間になります」。息を引き取った。95歳だった。

 「おかーちゃん、おかーちゃんの人だった。主人も寂しいのも山盛りやったけど、見送れたのは安堵(あんど)したことでしょう」

 きよしの手術では悪性腫瘍が3つ見つかったが、骨などへの転移はなかった。「早期発見で良かった。私が生体組織診断を受けさせて良かった」。2月1日に退院し、同20日にはMBSラジオで復帰した。

 「皆一緒にいたら、いろいろ、いっぱいありますからね。(義母とは)50年、お付き合いさせていただきました。一つ屋根の下でホントに50年、一緒におりました」

 きよしを支え、子育てし、3人の親を見送った。その合間に講演会、テレビやラジオのレギュラーもこなす。まさに“スーパーウーマン”の先駆者。「主人には仕事してもらって、体力も回復してもらって、100を超えるまで頑張ってもらわんと」。2人は来年、金婚式を迎える。

 ◆西川 ヘレン 1946年(昭21)10月6日、京都市出身。子供はタレント・西川忠志(48)、元俳優・西川弘志さん(46)、タレント・西川かの子(41)の2男1女。父が米国人、母が日本人。高校中退してシャンソン歌手、ミュージカル女優を目指して吉本興業へ。その後、ヘレン杉本の名前で吉本新喜劇のマドンナ女優として活躍した。

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