イタリアの監督の作品に金熊賞 泉原昭人監督は受賞ならず

[ 2016年2月21日 06:07 ]

「金熊賞」に輝いた「火の海」のジャンフランコ・ロージ監督(AP)

 第66回ベルリン国際映画祭の授賞式が20日(日本時間21日)開かれ、コンペティション部門の最高賞「金熊賞」に、難民問題を描いたイタリアのジャンフランコ・ロージ監督によるドキュメンタリー映画「火の海」が選ばれた。

 短編部門に出品された泉原昭人監督のアニメ作品「ウィータ・ラカーマヤ」は賞を逃した。

 「火の海」は、イタリア最南端の小さな島で暮らす少年ののどかな日常と、命懸けで海を渡ってくる難民の過酷な現実を対比して描く。難民問題が深刻化する欧州の今を映し出す作品となった。

 他の主な受賞結果は次の通り。

 ▽審査員大賞(銀熊賞、以下同)=「サラエボに死す」(ダニス・タノビッチ監督)▽監督賞=ミア・ハンセンラブ監督(「アベニール」)▽最優秀男優賞=マジ・マストゥーラ(「へディ」)▽最優秀女優賞=トリーヌ・ディルホム(「コミューン」)▽脚本賞=トマシュ・ワシレフスキ(「愛の合衆国」)▽芸術貢献賞(撮影)=リー・ピンビン「長江図」▽アルフレッド・バウアー賞=「ララバイ」(ラブ・ディアス監督)

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2016年2月21日のニュース