元チャンバラトリオのリーダー、山根伸介さんが死去

[ 2015年11月21日 08:01 ]

山根伸介さん

 ハリセンチョップなどで人気を博したお笑いグループ、元「チャンバラトリオ」のリーダー、山根伸介(やまね・しんすけ、本名利雄=としお)さんが14日午後0時10分、肝臓がんのため入院先の京都市内の病院で死去していたことが21日、分かった。所属事務所が発表した。78歳。葬儀・告別式は近親者で行った。

 山根さんは1963年、2010年に亡くなった南方英二さん(享年77)、伊吹太郎(78、94年脱退)の3人で「チャンバラトリオ」を結成。60年代に加入したゆうき哲也(結城哲也から改名、74)が80~90年代に脱退・再加入を繰り返し、94年からメンバー入りしていた前田竹千代さん(享年55)が08年に死去。最後は山根さんと志茂山高也(71)の2人で活動を続け、15年5月に山根さんが闘病を理由にグループの解散を発表していた。

 「チャンバラトリオ」は時代劇風のチャンバラを主題としたネタで笑いを取り、南方さんが考案したという蛇腹になった小道具「ハリセン」で一世を風靡(ふうび)。舞台だけでなく、多くのテレビ番組でも親しまれた。

 5月の解散発表会見の場で約4年前から肝臓がんを患っていたことを告白。「体力の衰え、限界を感じた。これで最後。皆さんの前に立つことは、もうないと思う」と話していたが、「体にできた染みのようなもの。状態はバカみたいに良くなってきた。医師も大丈夫と言っている」と芸人らしく笑う場面もあった。

 かねてから生涯現役を宣言しており、引退はせずに闘病しながら後進の指導に当たっていたが、舞台復帰はかなわなかった。

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2015年11月21日のニュース