新井浩文“ひどい男”役演じるも「基本、捨てられているほう…」

[ 2015年11月21日 16:22 ]

映画「さようなら」初日舞台あいさつに出席した新井浩文

 俳優の新井浩文(36)が21日、都内で映画「さようなら」(監督深田晃司)の初日舞台あいさつに主演のブライアリー・ロング(27)らと出席した。

 原子力発電施設の爆発で放射能に汚染された近未来の日本を舞台に、死にゆく孤独な南アフリカ系難民の女性と、長年彼女をサポートしてきた死ぬことのないアンドロイドが織りなす生と死の物語。2011年に上演された同名舞台の映画化で、世界初となる本物のアンドロイド女優も出演していることでも国内外でも話題の作品。

 主人公・ターニャを演じたブライアリーは舞台に続いての出演。「心を込めて作った作品。映像美や音楽が素晴らしくて、こんなステキな作品に参加させていただいて光栄」と笑顔。アンドロイドとの共演にも「ロボットとの共演は慣れている」としながらも「映画では見え方が違って、存在感があって面白い」と話した。

 アンドロイドとの共演は初めてとなる新井は「人間じゃないから、待ち時間とかに気を遣わなくていいのは楽ですね。人間同士だと気を遣う。それをまったくしなくていい。セリフも(パソコンのボタンを)押す人が間違わない限りは間違えないし」とし、11月末の寒い時期での撮影だったこともあり、「アンドロイドは寒くないからそこも気を遣わなくていい」とエピソードを披露した。

 新井はターニャの恋人・敏志役で、寄り添っていたターニャから離れてしまう“ひどい男”を演じている。普段から役に「共感性は求めない」というが、「どう見せようかな、役作りで捨てちゃおうかな、なんてできない。基本、捨てられているほうなので、なかなかそういう役作りはできない」と意外な一面をジョーク交じりに明かし、笑わせた。

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