北大路欣也に旭日小綬章、デビュー60年「父の言葉は今も胸に」

[ 2015年11月3日 05:00 ]

旭日小綬章を受章した北大路欣也

 政府は3日付で15年秋の叙勲受章者を発表。俳優の北大路欣也(72)が旭日小綬章を受章した。北大路は「デビューさせていただいてちょうど60年。多くの方の協力がなければ今日まで俳優をできなかった」と感謝の思いを口にした。

 重厚な役柄から人気CMの犬の声役まで幅広い芸域を見せ、72歳の今も第一線で活躍している。

 昭和の映画スター市川右太衛門さんの次男で、映画「父子鷹」でデビュー。俳優になると心に決めて父親に伝えた際「本当にやるのか」とにらまれた。「一瞬息がつまったが“やらせてください”と言いました。この世界の厳しさを思ってのことだと思う。父の言葉は今も胸に響いています」

 役者を続ける上で刺激になっているのはスポーツだ。「皆が互いを思い合い自分のポジションを全うする。我々の仕事も全く同じ」。最近はラグビー日本代表の活躍に感動したという。

 「何かオファーがあれば、ふさわしいものであれば何でもやらせてほしい」。力強い目は“いまだ通過点”と物語る。

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2015年11月3日のニュース