「MOZU」TBSとWOWOW組んだメリットは?熱い反響、映画化後押し

[ 2015年11月2日 10:30 ]

2日に放送される「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所~美しき標的編」の1シーン
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 TBSとWOWOWが共同制作する人気のドラマシリーズ「MOZU」。各局で2シーズンに渡り放送され、7日からは映画も公開される。なぜ地上波と衛星放送の民放2社によるタッグが組まれたのか、その結果生まれたものは――。TBSの渡辺信也氏、WOWOWの井上衛氏、両局のプロデューサーに話を聞いた。

 両局による共同制作は12年に放送された「ダブルフェイス」が第一弾。「TBSさんとご一緒することで、WOWOWのドラマの存在を広く知ってもらえた」(井上氏)、「(ダブルフェイスを放送した)月曜ゴールデン枠でやるには、かなり尖った企画だったし、監督も映画が本業の羽住(英一郎)さん。新しいこと尽くしでしたが、WOWOWさんと初の共同制作であることが、“前例が無くてもやってみよう!”と、前向きに挑戦させてくれました」(渡辺氏)とそれぞれ相乗効果を強調した。

 ここでの手応えにより、次は連続ドラマを、と「MOZU」の制作につながる。再びハードボイルドもので、「ダブルフェイス」と同じく羽住監督、西島秀俊(44)、香川照之(49)を起用できれば、と作品探しをしている時にちょうど見つけたのが逢坂剛氏の「百舌の叫ぶ夜」。求めているイメージ、起用したいキャストがぴったりはまる理想的な作品だった。

 2シーズンに渡り放送した「MOZU」は「必ずしも(視聴率を)何十%もとった作品ではないけど、刺さる人には深く刺さった」(渡辺氏)。例えばSNSでの反応も1人のキャラクターに特別なのめり込み方をしていたり、ディテールにはまる視聴者が多く見られたのだとか。「MOZU王決定戦」と銘打ったクイズ大会を開催すると、プロデューサーも気づかなかった&忘れてしまっていた知識を持った視聴者が何人も登場し、作品に関する熱を強く感じたという。

 そうした熱狂的なファンを生む作品を作り出したことは、WOWOWにとっても大きなメリットがあった。「既成の映画や海外ドラマではなく自分達がゼロから作ったコンテンツを目的に加入して頂くというのは大変なことで。今までダブルフェイス、MOZU以上に未加入の方々からの反響を感じたドラマはなかったです」と井上氏は断言する。

 有料放送のWOWOWでの成功体験が、今度は映画制作へとつながる。「MOZUのために有料放送のWOWOWに加入した方がたくさんいらしたことは、映画化を強く後押ししてくれました。大きなスクリーンでMOZUをやれたら、お金を払って見に来て下さるお客さまがある程度いらっしゃるのではないかと」と渡辺氏は経緯を語った。

 映画公開を記念し、香川照之(49)演じる大杉良太が主人公のスピンオフドラマ「大杉探偵事務所」の制作&放送も決定。「美しき標的編」がTBSで2日午後9時から、「砕かれた過去編」がWOWOWで15日午後10時から放送される。さらにシリーズの集大成とも言える映画が7日から全国で封切られる。

 先にスピンオフを放送するTBSの渡辺氏は「MOZUってともすると難しいというイメージもある中で、お客さんの間口を広げたいという狙いもあって。王道のエンターテインメントを普段のMOZUと違う形でやってみよう」と企画意図を説明。映画公開後にスピンオフを放送するWOWOWの井上氏は「大杉がなぜ警察をやめたのかという過去を掘り下げていく。映画を見ると見たくなるような内容なので、あえて映画公開後に放送します。MOZUを好きでいてくださった方にももちろん楽しめるし、映画から新しく見てくださった方もMOZUを深く知っていただけるのでは」とスピンオフと映画の相乗効果を指摘した。

 渡辺氏は「連ドラから入った方、映画から入る方、スピンオフで興味を持ってくださる方、いろいろいらっしゃると思いますけど、どの入り口から入っても一連の作品を楽しんでいただけると思います」とシリーズ通しての盛り上がりに期待を込めた。

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