川栄 有終の“センターバカ” 卒業後初仕事は9月舞台主演

[ 2015年8月3日 05:30 ]

川栄李奈(中)がセンターの「ハステとワステ」を歌う小嶋陽菜(左)と高橋みなみ

 AKB48が2日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナでコンサートを行い、昼の部では17日に卒業する倉持明日香(25)、夜の部では4日に卒業する川栄李奈(20)のセレモニーを実施した。5年間にわたるグループ活動を終える川栄は、1万8000人の観客に「(女優として)テレビや舞台で活躍する姿を見せることが皆さんへの恩返し」と感謝の気持ちを示した。

 川栄はアンコールで、ファンへの手紙を泣きながら朗読し、「次の夢はお芝居をすること。何が起こるか分からないから、やりたいことをやろうと思った」とあいさつ。卒業後の初仕事として9月11日に東京・新国立劇場の中劇場で開幕する舞台「AZUMI 幕末編」の主演が決まったことが発表されると、「5年間で学んだことを生かし、新たな道を進みたい」と、初舞台で初主演への意気込みを語った。

 涙で終わらせないところが川栄らしさだ。高橋みなみ(24)が川栄の手紙について「全部ひらがなだった」と暴露する演出で笑いを誘った。

 コンサート夜の部は、ほぼ出っぱなし。ユニット「BKA48」で“センターバカ”を務めた曲「ハステとワステ」を108人と披露するなど、その魅力を全開にした。

 実はこの日を迎えるに当たり、コンサートの内容に関して全く自己主張をしなかった。卒業コンサートと言えば一世一代の大舞台。昨年卒業した大島優子(26)は、東京・味の素スタジアムの卒業ステージに全面的に自分の意向を取り入れた。しかし川栄は、スタッフから「何か(希望は)ない?」と問われても「ないです」と苦笑い。「ないわけがないでしょ!?」と突っ込まれても、「いや、本当にないんですよ」と首を横に振るばかりだった。

 テレビなどでは愉快なキャラを見せてきたが、実際は控えめで堅実な性格。スタッフは本番を前に川栄の意見を何とか聞き出しながら、明るく楽しいステージに仕立てた。川栄は最後にステージから去る際、「AKBに入れて本当に良かった。メンバーやファンがいる限り私は頑張れる」と決意を新たにしていた。

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