紀里谷和明氏「妻に迷惑かけられない」チャラい自分を変えた結婚

[ 2015年8月3日 21:34 ]

テレビ朝日「しくじり先生」に出演した紀里谷和明氏

 映画監督の紀里谷和明氏(47)が3日放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!2時間SP」(月曜後7・00)に出演。人生を変えた2度の転機として、結婚と米国のアカデミー賞俳優からの言葉を挙げた。

 カメラの勉強をするために15歳の時に単身で渡米。26歳で帰国するとあっという間に売れっ子のカメラマンになった。周囲にちやほやされていた当時を「クソバカ時代」と名付け「港区に住まないとダメ、飛行機はファーストクラス、ホテルはスイートルームしか泊まらなかった。チャラかった」と振り返った。

 そんな自身を変えるきっかけになったのが2002年、シンガーソングライター・宇多田ヒカル(32)との結婚(07年に離婚)。「どうしようもない僕を変える大きな出来事。まともにならなければいけない。妻に迷惑をかけてはいけない」と気持ちを入れ替えたという。

 その後、2004年に初メガホンとなった映画「CASSHERN」を製作。それまで日本映画界をバカにするような発言を続けており「CASSHERN」の撮影現場でもそれまでの日本映画界のしきたりを無視していたという。結局、映画は酷評の嵐。09年には2作目の「GOEMON」を製作したが「日本映画をバカにした発言がきっかけとなり、結局10年間も撮りたい映画を撮ることができず、無駄な時間を過ごすことになってしまった」と告白した。

 そんな紀里谷氏を再び救ったのは最新映画「ラスト・ナイツ」に出演する米俳優のモーガン・フリーマンの言葉。紀里谷氏が「いい映画監督になるのはどうしたらいいか」と尋ねたところ、ただ「LISTEN(聞きなさい)」の一言が返ってきたという。

 「セリフ、スタッフの声、周囲の声。“頭でっかちにならず感じろ”ということだと思った。目が覚めた」と同氏。「これまで“聞く”ということが一番できていなかった。この言葉に救われた」とアカデミー賞助演男優賞受賞のスターの深い言葉に感謝しきりだった。

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2015年8月3日のニュース